【五輪代表】佐野航大に変わって急転五輪のMF植中朝日「ここにいるのも不思議」

AI要約

パリオリンピック(五輪)サッカー男子日本代表が調整を行い、バックアップメンバーも合流してトレーニングを行った。

代表に急遽合流したMF植中は、メンタル面も含めて準備を整え、大会に向けて意気込む。

大会規定の変更により、バックアップメンバーを含む22人から試合ごとに18人を選ぶ方式になった。

 【ボルドー(フランス)22日=佐藤成】パリオリンピック(五輪)サッカー男子日本代表が1次リーグ初戦パラグアイ戦(24日)に向けて調整した。

 バックアップメンバーのGK佐々木雅士(22=柏レイソル)、DF鈴木海音(21=ジュビロ磐田)、MF植中朝日(22=横浜F・マリノス)が前日に合流し、22人全員がそろって約1時間トレーニングした。報道陣に公開された冒頭15分間では、リラックスした雰囲気でステップなどのメニューをこなした。

 クラブ事情で参加できなかったMF佐野航大(20=NECナイメヘン)に代わってバックアップメンバーに選出されたMF植中は、「ここにいるのも不思議というか…。っていう感じですけど、来たからには最初から来ているメンバーとメンタル面でも合わせていかないといけない」と決意を込めた。大岩剛監督(52)からは「出る出ないにかかわらず22人で」という言葉があったといい、モチベーション高く大会に臨む。

 フランス行きを告げられたのは意外なタイミングだった。「日付は分からないんですけど、ちょうどその日が休みで(退任した)ハリー・キューウェル監督を羽田空港に見送りに行って、朝早かったんで。ちょっと眠たくて昼寝してて、その寝てる時に強化部長からもらった電話で起きてっていう感じでした」と明かした。

 リーグの中断期間は実家で家族と過ごす予定だったという。それが一転して五輪行きに変わった。「ゴール前で違いを出せるというのが特長だと思うし、それを評価してもらってここに呼んでもらっていると思うので、自分の特長を全面に出したプレーをしたいです」と意気込んだ。

 バックアップメンバーをめぐっては大会規定の変更により、4人を含めた22人から、体調面などを考慮して試合ごとに18人を選ぶことができる方式になった。当初は帯同予定がなかったが、急きょチームに合流することとなった。