美ノ海、幕内で自身最速11日目で勝ち越し 好調の要因「前に出ているのはいい」笑み浮かべる

AI要約

美ノ海が大相撲名古屋場所で最速の11日目で勝ち越しを決めた。

王鵬との対戦で巧みな技を駆使し、万全の体勢で寄り切った。

美ノ海はインタビューで勝ち越しや今後について謙虚な姿勢を見せた。

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇24日◇ドルフィンズアリーナ

 西前頭12枚目の美ノ海(31=木瀬)が、幕内では自身最速の11日目で勝ち越しを決めた。

 同6枚目の王鵬(24=大嶽)と対戦。もろ手で立った相手をかいくぐるように、左の前まわしを一瞬で引くと、右も差して前進。かいなを返しながら反撃のいとまを相手に与えず、万全の体勢で寄り切った。

 取組後、NHKのインタビュールームに呼ばれ、喜びのインタビューに対応。最速の勝ち越しは「知ってはいたけど、あまり気にしてなかったです」と話し、好調の要因を聞かれると「ちょっと、分からないんですけど…。前に出ているのはいい」と笑みを浮かべながら話した。今場所は連敗がないが「いつも1日1日、一生懸命、必死にやっているだけなんで…」と、おっとりとした口調で返答。幕内5場所目で手応えを聞かれると「圧力がまだまだ足りていない(と感じる)毎日です」。インタビュアーが再度「手応えは」と問いかけると「あんまり…ないです」と柔和な表情で応えた。幕内ではまだ2ケタ勝利がないことを問われると、ここでも自虐的に「十両でも1回だけなんで、1つずつ星が伸びていけば」と、独特な語り口で最後まで通した。