【高校野球】広島・新井監督の息子、甲南・新井颯真が初打点 チームは大勝

AI要約

甲南の新井颯真が公式戦で初打点を挙げる。父である新井貴浩監督の影響も受けながら、11-0の場面で代打で登場し左犠飛を決める。

新井颯真は中学入学後野球を始め、甲南入学後は3試合目の出場。父との比較には無頓着で、自分らしさを大切にしている。

最後は一塁守備に付き、ウイニングボールを手にし勝利を喜ぶ。父からは「楽しむこと」を教えられたという。

 ◇第106回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 甲南12―0西脇(2024年7月15日 ベイコム尼崎)

 広島・新井貴浩監督(47)を父に持つ甲南の新井颯真(そうま・3年)が公式戦で初打点を記録した。11―0の5回1死二、三塁で代打で登場。父の広島選手時代のヒッティングマーチが響き、スタンドがスクワット応援する中、1ボール2ストライクから真っすぐを捉え左犠飛で追加点を奪った。

 「最後は当てにいく形になったが、チーム全体でチャンスに回してくれた。チームが取らせてくれた1点」

 野球を始めたのは中学に入ってから。甲南入学後、公式戦はこの日が3試合目の出場だった。22年秋季兵庫大会の地区大会・報徳学園戦では代打で出場し今朝丸裕喜の前に三振。23年春季兵庫大会地区予選の西宮南戦では救援投手として1回無失点を記録した。

 父と比較されることには「父は偉大な人。特に気にしていない」と自分は自分を貫く。「楽しむこと」を父からは教えられたという。

 最後は一塁守備にも就き、ウイニングボールをつかで右手を突き上げ、最高の笑顔で勝利を喜んだ。