市政の混乱続く:上越市・中川市長「続投」を表明も 市議や市民から「リコール」の声【新潟】

AI要約

上越市の中川幹太市長が学歴差別発言の問題を受け続投する意向を表明。市民や市議の反発もあり市政は混乱が続く。

市議会での問題発言による辞職勧告決議の否決、中川市長の減給提案の否決もあり、市民や市議からの批判が強まっている。

中川市長は厳しい意見を重く受け止めつつも、職責を全うする意思を示し、辞職訴えやリコール運動の可能性に直面している。

市政の混乱続く:上越市・中川市長「続投」を表明も 市議や市民から「リコール」の声【新潟】

学歴差別とともとれる発言をめぐる問題で、去就が注目されていた上越市の中川幹太市長は続投する意向を表明しました。しかし、市議や市民からは反発の声が上がっています。

■上越市 中川幹太市長

「覚悟と決意をもって、引き続き市長として職責を果たしていきたいという考えを固めたところでございます。」

中川市長は6月、市議会の企業誘致を巡る答弁で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている」と発言。その後謝罪したものの市議会は先月、辞職勧告決議案を可決していました。お盆明けに表明するとしていた去就が注目されましたが、中川市長は決議を重く受け止めるとした上で続投を決めました。

■上越市 中川幹太市長

「私を応援してくださる方々の期待に、少しでも応えていきたいという思いが日増しに強くなってきた。」

自身の問題発言の処分として市議会に減給を提案していましたが、否決されています。今後は、改めて提案せず、公職を離れたら相当額を寄付するとしました。

一方、会見の前に開かれた市議会の議会運営委員会では、続投を決めた中川市長に対し早くも反発の声が上がっていました。

■日本共産党 平良木哲也市議

「まるっきり議会の辞職勧告決議を愚弄しているものだとしか読み取れない。」

■滝沢一成市議

「(議案を)中川市長が出して来たのなら受け取る拒否はできないのは明確。ただ、審議拒否はできないことはない。」

また、昨夜は市民の有志や一部の市議が、辞職を訴えて集会を開催していました。

■市民

「(問題の)発言内容が差別的なものだと感じている。」

「中川市長への怒りものすごくあるなと感じています。」

会では、辞職しなかった場合はリコール運動を行う方針も確認していました。批判の声に対し、中川市長は…

■上越市 中川幹太市長

「そういう厳しい意見があることも重く受け止めているが、自分の戒めをきちんと考えながら誠心誠意、職責を全うしてまいりたい。」

未だ問題は収束せず、市政の混乱が続く恐れがあります。