夏祭りで“集団暴行”けがをさせたとして起訴 山口組傘下組織の会長に無罪判決 「配下が自らの判断で暴行加えた可能性」大阪地裁

AI要約

大阪府貝塚市の夏祭りで、特定抗争指定暴力団・山口組の傘下組織の会長が暴行事件で無罪判決を受けた。

会長は組員らと共謀して暴行を行ったとされたが、裁判所は会長の関与を否定し、共謀を認めなかった。

組織の威信を守るために暴行を命じたという証拠がなかったため、会長の無罪が言い渡された。

夏祭りで“集団暴行”けがをさせたとして起訴 山口組傘下組織の会長に無罪判決 「配下が自らの判断で暴行加えた可能性」大阪地裁

 去年7月、大阪府貝塚市の夏祭りで、暴力団組員らに集団で暴行し、けがをさせたとして、傷害の罪に問われていた特定抗争指定暴力団・山口組の傘下組織の会長に無罪が言い渡されました。

 会長は組員らと共謀し、夏祭りで因縁をつけられたことに腹を立てて、東組傘下組織の幹部ら3人の顔や腹などを殴り、全治約3日から約2ヵ月間のけがをさせたとして起訴されていました。

 大阪地裁は17日の判決で「配下の組員らが自らの判断で暴行を加えた可能性が否定できず、被告人が攻撃を容認しているという意思の下で行動していたとは認められない」などと指摘。

 その上で「乱闘に加わっていない被告人が、組織の威信を守るなどの理由で配下の者に制裁を加えさせたなどと評価することは困難」として、組員らとの共謀は認められないと判断しました。