【大分】認知症をVRで体験

AI要約

大分県の高齢者における認知症の増加率についての推計が示された。

認知症体験のためのVR会が開催され、参加者が感想を述べた。

今後も認知症支援に取り組み、地域全体での理解を深める計画が進められている。

【大分】認知症をVRで体験

こちらのグラフは65歳以上の高齢者のうち、何パーセントの人が認知症を患うか、大分県の推計です。

2025年には、最大で、全体の20.6%。

そして2050年には、27.8%にまで上昇すると試算しています。

認知症患者への理解を深めようと、VRを使った体験会が開かれました。

大分県別府市の社会福祉協議会は6年前から、認知症に対する地域支援の活動を続けています。

バーチャルリアリティーを使ったコンテンツの企画・開発をしている会社の協力で、今年初めて、認知症のVR体験会を開催しました。

小栗アナ

「とてもリアルな空間が広がっています。

VRの世界では、人が突然消えたり現れたりしています」

実際にはないものが見える“幻視”など、認知症患者本人の視点で映像が流れます。

体験したあとは、周囲はどういったことを心がけるべきか、など、参加者が意見を交わしました。

体験者

「(認知症は)身近に迫っている。もうすぐ来るんじゃないか。良い参考になった」

「(気を付けたいことは)落ち着いて感情的にならない、優しく」

大分県別府市社会福祉協議会 伊藤望夢さん

「これをきっかけに亀川地区からどんどん別府市全域に広がって、認知症の方また誰でも住みやすい優しい地域づくりになっていけるといい」

今後も、認知症患者本人による講演会など、地域ぐるみでの支援に繋げる取り組みを計画しています。