今季の県産サクランボ、収穫量1万トン割れか 流通実績は2割減

AI要約

県産サクランボの収穫量が1万トンを下回る見通しで、当初の予想よりも収穫量が少ないとされている。高温などの影響が考えられる。

関係機関からの情報収集や集計中で具体的な数量は未確定。昨年よりも2割ほど少ない宅配業者の流通実績などが示唆されている。

過去には凍霜害の影響で1万トンを下回った年もあり、今年の収穫量は平成以降では低い水準となる可能性が高い。

今季の県産サクランボ、収穫量1万トン割れか 流通実績は2割減

 今季の県産サクランボの収穫量について、県は21日、県議会農林水産常任委員会で1万トンを下回るとの見通しを示した。具体的な数量については関係機関・団体から情報を収集し、集計中としている。当初の予想収穫量は1万2100トン程度だった。

 県の担当者は各機関・団体のうち、宅配業者の流通実績では、取扱量は昨年より2割ほど少なくなっていると説明。「市場関係者などが以前から量が少ないと話していたことも考えると、1万トンは割る可能性が高い」と述べた。

 春先からの高温などが原因とみられる。近年では、深刻な凍霜害に見舞われた2021年に1万トンを下回り、9160トンだった。平成以降では、同じく凍霜害による1994年の8570トンが最低となっている。