家具固定や避難経路の確認を 南海トラフ巨大地震に備え岡山県知事「県民へのお願い」

AI要約

宮崎県南部で震度6弱の地震があり、気象庁が南海トラフ巨大地震の「臨時情報」を発表。

岡山県の知事が家具の固定や避難経路の確認を呼びかけるお願いを公表。

県は特別警戒体制を敷き、南海トラフ巨大地震の被害想定を見直す作業を進めている。

家具固定や避難経路の確認を 南海トラフ巨大地震に備え岡山県知事「県民へのお願い」

 宮崎県南部で8日に起きた震度6弱の地震に伴い気象庁が南海トラフ巨大地震の「臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことを受け、岡山県の伊原木隆太知事は9日、家具の固定や避難経路の確認を行うよう求める「県民へのお願い」を公表した。

 定例記者会見で説明した。お願いは、家具の固定や非常持ち出し品の準備などを再確認▽直ちに避難できるように経路や避難先を確認▽偽情報の拡散に注意―の3項目で、県ホームページに掲載するとともに市町村に周知を図る。

 伊原木知事は「夏の予定をキャンセルしたり、家族でどこかへ避難したりするような状況ではない。確認すべきことを確認した上で、過度に恐れず日常生活を過ごしてほしい」と述べた。

 県は臨時情報の発令を受けて8日から「特別警戒体制」に移行しており、職員約100人が24時間態勢で備えている。

 県が2013年に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定では、堤防が全て破壊される最悪のケースで死者が3111人、建物被害は3万974棟に上る。現在、最新の気象データなどを踏まえて見直し作業を進めている。