巨大地震注意 専門家が解説「巨大地震が1週間以内に誘発される可能性が、従来よりも高くなる」

AI要約

気象庁は、8日に宮城県で発生した地震を受け、南海トラフ巨大地震臨時情報「巨大地震注意」を発表した。

東海大学客員教授、静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏は、巨大地震注意について説明し、「日向灘の地震がきっかけとなって、例えばスロースリップが引き金となり、巨大地震が1週間以内に誘発される可能性が高くなる」と述べた。

長尾氏はさらに「巨大地震注意が出たからといって、必ずしも大きな地震につながるとは限らない」と注意を促している。

巨大地震注意 専門家が解説「巨大地震が1週間以内に誘発される可能性が、従来よりも高くなる」

 気象庁は、8日に宮城県で発生した地震を受け、8日の会見で、南海トラフ巨大地震臨時情報「巨大地震注意」を発表した。東海大学客員教授、静岡県立大学客員教授の長尾年恭氏は、巨大地震注意について解説した。

 巨大地震注意について、長尾氏は「日向灘の地震がきっかけとなって、例えばスロースリップ(ゆっくりすべり)が止まらない状態、それが引き金となり、巨大地震が1週間以内くらいに誘発される可能性が、従来よりも高くなる。そういう状況だ」と説明。

 ただし、「普段はものすごく確率が低いから、必ずしも巨大地震注意が出たからといって、大きな地震につながるとは限らない」と補足した。

 どれぐらいの期間、警戒が必要になっていくのか。長尾氏は「1週間と言われている。1週間というのは、実は人間的な要素で、これ以上は耐えられないだろうという理由で、科学的な理由が全くない。しかし、特別養護老人ホームの方や、自力では避難できない方は施設の場所を変えるとか、そういうことが起きてくる可能性がある」と答えた。

(『ABEMA NEWS』より)