【ふくしま創生臨時支局・矢祭町】8月上旬に新装開店 100年以上続く「丸安魚店」 地域貢献へ思い新た

AI要約

福島県矢祭町で100年以上続く「丸安魚店」が新装開店し、地域活性化に貢献する思いを新たにしている。

改装後は売り場を半分にして魚中心の商品にし、客との交流を大切にする取り組みを行っている。

新型コロナ感染拡大で自宅での食事が増える中、おいしい魚を求めて町外からも訪れる人々が増えている。

【ふくしま創生臨時支局・矢祭町】8月上旬に新装開店 100年以上続く「丸安魚店」 地域貢献へ思い新た

 福島県矢祭町で100年以上続く「丸安魚店(まるやすうおてん)」は8月上旬に新装開店する。魚屋で魚を買う文化の衰退や新型コロナウイルス感染拡大などの困難を乗り越え〝まちの魚屋〟として地域活性化に貢献する思いを新たにしている。

 以前は魚以外に日用品や菓子などを売るスーパーのような役割があった。改装後は売り場の広さを半分にし、商品は魚中心にする。隣接する調理場との間には窓を設け、客と交流できるようにする。

 4代目店主の丸山安則さん(51)は「店を続けようと決心し、改装に踏み込んだ」と明かす。コロナ禍前、スーパーの普及などで客足が減り、常連数人しか来ないような日が続いていた。

 しかし、新型コロナの感染拡大で自宅で食事する機会が増え、客足が戻ってきた。働く女性・母親が楽に食事を用意できるよう、通話アプリ「LINE(ライン)」で事前に注文を受け付けるなど、新たな取り組みも進めている。

 今ではおいしい魚を求めて町外、県外から訪れる人も。安則さんと共に店先に立つ妻美佳子さん(51)は「昔ながらの魚屋の姿を大切にしつつ、今の時代に合った挑戦を続けたい」と力強く語った。

(県南版)