更年期の加齢臭。もしかして、乳がんのサイン⁉ 意外と知られていない「ガンで体臭が変わる」という事実
更年期世代の体臭問題に加えて、加齢臭の原因や病気との関連性について解説されています。
加齢臭は男女問わず発生し、中高年特有の体臭であることやその原因について詳細に説明されています。
また、体臭の変化が病気のサインとなるケースや特に女性にとって注意すべき乳がんとの関連性についても触れられています。
「もしかしたら、自分のからだが臭っているかも」と不安になったことはありませんか?
更年期世代の体臭問題。
実は、更年期以外にも、体臭の原因があります。
今回は、加齢臭の原因、そして、意外な病気との関連性についても解説します。
A.
加齢臭は、男性だけではなく女性からも発生します。
加齢臭とは、中高年の男女の独特の体臭のことで、「枯れ草、古本、古い畳などのニオイ」とたとえられます。
加齢臭の原因は、「2-ノネナール」という皮膚ガスです。
皮脂のパルミトレイン酸という脂肪酸が、過酸化脂質と結びつき、2-ノネナールに変化します。
2-ノネナールの材料となるパルミトレイン酸と過酸化脂質は加齢によって増加するので、若い方にはない中高年独特の体臭=加齢臭が生まれるのです。
しかし、一方で、この年代の体臭の変化は危険な病気のサインの場合もあります。
続いては、病気に起因する体臭の変化について解説します。
A.
体臭が変化する病気はさまざまです。
たとえば、油っぽい皮膚臭がする場合は「脂漏性皮膚炎」、甘酸っぱいニオイがする場合は「糖尿病」など。
ほかにも、腎機能の低下によるアンモニア臭や、「甲状腺機能亢進症」による体臭もあります。
なかでも40~50代の女性が注意しておきたいのが、「乳がん」です。
乳がんの進行によって、たくあんのような発酵臭がすることがあります。
また、患部の大きさによって悪臭が増す場合もあるのです。
A.
乳がんは、早期の段階だと食欲が減る、不調が続くなどの全身症状がなく、気づきにくい病気です。
ただし、乳がんにはしこりの初期症状が見られる場合もあります。
また、乳房表面の凹凸や、皮膚のただれ、左右非対称、乳頭からの分泌物といった異常などがあらわれる場合もあります。
異常を感じたら、なるべく早いうちに乳腺科、乳腺外科などで検診を受けるのが大切です。
本記事では、体臭と乳がんの関係についてお伝えしました。
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