「緊張感と責任かみしめ」 祇園祭神輿渡御に「弓矢組」が参加

AI要約

祇園祭・前祭の山鉾巡行が終わり、神幸祭が行われた。弓矢町の住民が武者行列の伝統を再開し、神輿渡御列に加わった。

住民9人が新調した旗を掲げ、裃や法被姿で渡御列に参加。弓矢町の武者行列は50年前に中断されていたが、来年は鎧を着ての参加が予定されている。

八坂神社では3基の神輿が集まり、氏子区域を練り、四条御旅所に到着した。還幸祭では八坂神社に戻る予定。

「緊張感と責任かみしめ」 祇園祭神輿渡御に「弓矢組」が参加

祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行が終わった17日夕、神幸祭が営まれた。重要神事の「神輿(みこし)渡御」を先導する列には、50年前まで武者行列を担っていた弓矢町(京都市東山区)の住民が「弓矢組」として新たに加わった。

住民9人はこの日、新調した旗を掲げ、裃(かみしも)や法被姿で渡御列に参加した。かつて弓矢町の住民は甲冑(かっちゅう)姿で神輿を先導していたが、担い手不足などで昭和49年を最後に中断した。来年は鎧(よろい)を着て参加する予定だ。弓矢町町内会の岡田昌史事務局長は「来年の武者行列をイメージしながら歩いた。緊張感と責任の重さをかみしめた」と振り返った。

渡御に先立ち八坂神社(同市東山区)の石段下には3基の神輿が集まった。それぞれのコースで氏子区域を練り、同日夜に四条御旅所(同市下京区)に到着した。24日の還幸祭で八坂神社に戻る。(田中幸美)