海上渡御、地域に華やぎ 浜松市浜名区・細江神社「祇園祭」 6年ぶり神事

AI要約

浜松市浜名区細江町の細江神社の例大祭「祇園祭」が最終日に海上渡御を行い、地震、津波からの地域安全を祈願した

祭りは6年ぶりに実施され、船で都田川と浜名湖を渡る神事が行われた

神社に戻ると、祭りは太鼓と笛の音で最高潮に達し、楽しい雰囲気に包まれた

海上渡御、地域に華やぎ 浜松市浜名区・細江神社「祇園祭」 6年ぶり神事

 地震厄よけの神様を祭る浜松市浜名区細江町の細江神社の例大祭「祇園祭」は最終日の14日、ご神体を乗せた船で都田川と浜名湖を渡る神事「海上渡御(とぎょ)」を執り行った。近年は天候不良やコロナ禍の影響で中止が続いていて、実施は6年ぶり。地域住民らが地震、津波からの地域の安全を祈願した。

 氏子総代や地域住民が落合橋近くの都田川の河岸にご神体を運んだ。気賀小6年の女子児童5人が神楽舞を奉納し、ご神体を船に乗せて出発。船上で神職がお清めをしながら、五味半島まで優雅に進んだ。川の堤防沿いや橋の上には、久しぶりの神事を見ようと多くの見物客が訪れた。

 同半島に上陸した後は、総代らがご神体を乗せたみこしを引いて町内を練り歩き、各地区の祭り屋台も続いた。同神社に戻ると、勇壮な太鼓と笛でにぎやかな祭りばやしが奏でられ、祭りは最高潮に達した。

 祇園祭は、かつて湖西市の神社に祭られていたご神体が2度の地震による津波で細江町に流れ着いたとの言い伝えにまつわる行事。細江神社責任役員の斎藤勝彦さん(69)は「6年ぶりにご神体を船で運ぶことができ喜ばしい」と語った。