ソニー・ミュージックエンタテインメント 助廣俊作さん、心のケアをサポート 月刊Biz・みんなのDEI

AI要約

音楽事業大手のソニー・ミュージックエンタテインメントが所属アーティストやスタッフのメンタルヘルスをサポートするプロジェクト「B-side」について取り組んでいる。

プロジェクトはカウンセリングや医師へのオンライン相談などを提供し、エンタテインメント業界でのストレスや精神的負担に対応している。

効果が出ており、利用者数の増加や肯定的なフィードバックも得られている。

ソニー・ミュージックエンタテインメント 助廣俊作さん、心のケアをサポート 月刊Biz・みんなのDEI

音楽事業大手のソニー・ミュージックエンタテインメントは業界に先駆け、所属アーティストやスタッフらのメンタルヘルスをサポートするプロジェクト「B-side」に3年前から取り組む。交流サイト(SNS)の普及で、常に衆目にさらされるストレスや誹謗(ひぼう)中傷のリスクなど、精神的な負担が増えていることに対応した。プロジェクトの助廣俊作事務局長に狙いを聞いた。

--取り組みの内容は

「専門家によるカウンセリングのほか、匿名で24時間365日利用できる医師へのオンライン相談、年1回の健康診断に合わせたメンタル面のチェック、さらに、社員に向けた外部講師らによるレクチャーなどを行っている。表に立つ自分の『A-side』だけでなく、素の自分の『B-side』も大切に、との思いに企業としてそばに寄り添う(Beside)というメッセージを込めた」

--効果は出ているか

「カウンセリングの内容については守秘義務がある関係で、こちらには伝わってこないが、徐々に利用は増えている。スタッフの中には『利用したが非常によかった』と言ってくれる人もいる。個別のマネジャーだけでアーティストに対応するのではなく、専門家のサポートも得られることに、大きな意義があると考えている」

--問い合わせも多い

「同業他社だけでなく、他の業界からも問い合わせがある。この取り組みを音楽業界全体に広げるため、日本音楽制作者連盟の会員企業がB-sideを利用できるよう現在、調整を行っている」