緊急搬送で気づいた間取りの工夫と手すりの大切さ。体が動かない、に備えた家づくり

AI要約

筆者が救急搬送された経験から、家づくりの重要性について振り返る。広い玄関や手すりの助けなど、間取りの工夫が役立った点を述べる。

救急搬送時や退院後の生活を通じて、家づくりの意識が必要であることを説く。玄関の広さや壁の設置有無など、検討すべきポイントを指摘。

家族の安全や快適性を考慮した間取りの選択が健康面でも重要であることを強調。家づくりにおいて必要な機能性や配慮を改めて意識することの重要性を説く。

緊急搬送で気づいた間取りの工夫と手すりの大切さ。体が動かない、に備えた家づくり

見落とされがちですが、救急搬送されたり、自宅療養したりすることも想定して、家づくりをすることも大切です。体調を崩し救急車を呼ぶことになったライターが、思いどおりに動かない体で移動を強いられた状況と、退院後の療養中の生活を振り返ります。広い玄関と階段の手すりに助けられた! 家づくりの際、間取りや設備選びの参考に。

わが家は筆者と夫、小学生の息子2人(9歳、7歳)の4人家族。ハウスメーカーで建てた2階建ての注文住宅に住んでいます。

ちなみにわが家の間取りは、以下のようになっています。

1階:LDK、トイレ、手洗い場、趣味室、納戸

2階:寝室、子ども部屋、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、来客用のスペース

じつは筆者、ゴールデンウィークの少し前に緊急搬送され、8日間入院しました(ちなみに、体調不良の原因ははっきりしませんでした)。朝、急におなかに激痛が走り、のたうち回り、歩くこともできず、廊下ははって時間をかけて、移動しなければならないという状態に。

当時は、2階の寝室に筆者ひとり。尋常じゃない痛みと震えのため、救急車を呼び、病院へ搬送されました(その後高熱がまる3日間続きました)。

搬送されるまでと、退院後の療養中の生活を振り返ってみると、わが家の間取りでやっておいてよかったと思ったことがありました。反面、こう備えておけばよかったなと思ったことも。

まずはわが家の間取りで、よかったと感じたことからお話ししましょう。

こちらはわが家の玄関です(LDKの入り口から見たところ。左のダークブラウンのところが玄関ドア)。

救急隊員の方が担架を持って駆けつけてくれたとき、広い空間でよかったとも思いました。3、4人の大人がいて(プラス担架にのっている筆者)方向転換するときも十分な余裕が。

玄関を広くした理由は、お客様がたくさん来たときも、とりあえず土間まで入ってもらえるようにしたかったから。また、自転車も置きたいと思っていたからです。それが緊急事態にも役立ちました。

家づくり当初は、壁で来客用の上り口と、家族用の上り口を分けてつくろうと思っていました。しかし、もしそうしていたら、壁がジャマでスムーズに通り抜けできなかったでしょう。この間取りに決めて正解でした。