二世帯住宅に10年、暮らして満足した工夫3つ&後悔している玄関のこと

AI要約

10年暮らした二世帯住宅の住み心地についてレポートします。

上下分離型の2階建てのプランで、玄関や浴室を共有することで、両世帯が快適に過ごせている。

間取りや動線の工夫により、生活リズムの異なる両世帯が気兼ねなく暮らせている。

二世帯住宅に10年、暮らして満足した工夫3つ&後悔している玄関のこと

10年暮らした二世帯住宅の住み心地についてレポートします。紹介するのは、上下分離型の2階建てのプラン。玄関と浴室・洗面所を1階の親世帯に設けて、両世帯で共有しています。動線と間取りを工夫することで、両世帯が気兼ねなく設備が使え、広いLDKも確保できました。ただし、玄関を小さくしてしまったことには後悔。詳しく語ります。

筆者は夫と3人の息子(15、12、6歳)の5人家族。10年前に、ハウスメーカーで夫の両親と暮らす二世帯住宅を建てました。

二世帯住宅を建てるにあたって、希望していたことは以下の6つです。

1.1階が親世帯、2階が子世帯

2.基本的な暮らしは別々とするため、必要な居室や設備は両世帯にそれぞれ設ける

3.各世帯で生活リズムが異なるため、お互いの生活音が気にならない間取り

4.世帯間のコミュニケーションを気軽にとれる間取り

5.親世帯は寝室と水回りをできるだけ近く(夜中のトイレや将来的な介護の可能性を考慮)

6.子世帯のリビングはできるだけ広く(そのぶんほかのスペースは、コンパクトでOK)

そしてでき上ったのが、上の間取りです。延床面積は約51坪あります。

希望したとおり、1階は親世帯、2階は子世帯という上下分離型のプラン。ただ、予算や広さの都合もあり、玄関・浴室は両世帯で共有することになりました。

すべての要望を実現できたわけではありません。しかし、10年間暮らしてみて、やはりこだわって正解だったと感じていることが、3つあります。詳しく紹介しましょう。

二世帯で暮らすにあたり、やはり心配だったのが、生活リズムの違いによる音の問題。とくに気になるのは玄関と水回りです。

わが家の場合、親世帯が夜早い時間に就寝するため、その後に玄関を出入りしたり、浴室を使ったりすることも頻繁にあります。とくに子どもたちが成長し、塾に通い始めてからは、夜遅くに帰宅、入浴する日が急増しました。

でも、上の間取り図のように、玄関を親世帯の寝室から、いちばん離れた場所に配置したため、とくに問題はありません。

上は親世帯の寝室から浴室を見た写真です。寝室と浴室の間の距離はそこまで離れていません(親世帯の寝室と水回りはできるだけ近づけたかったため)。しかし、3枚のドアで区切られていることで、生活音はほぼ伝わりません。

親世帯にとってもストレスがなく、子世帯にとっても気を使う必要もなし。夜遅くに浴室を使うたびに、この配置で正解だったと感じています。