中小企業が抱える問題は「人材管理」がトップ。管理職・リーダー層の育成が課題?【tri調べ】
triは、従業員数100名以上の会社の成長過程で直面した組織の問題に関する調査を実施しました。調査結果から、人材管理と競争力の維持・向上が最も大きな課題であり、具体的には人材育成や顧客ニーズの変化への対応が重要視されています。
さらに、組織文化や財務管理、マネジメントにも課題が見られ、特に社員のエンゲージメント低下やコスト管理、部下のモチベーション管理の難しさが挙げられています。
調査期間は2024年6月であり、インターネット調査により90名の会社経営者もしくは経営層から回答が得られました。
triは、従業員数100名以上の会社の成長過程で直面した「組織の問題」に関する調査を実施した。会社経営者もしくは経営層の90名が回答している。
まず、企業の成長過程で直面した組織の大きな問題について聞くと、「人材管理」が50.0%で最も多く、ついで「競争力の維持・向上」が35.6%、「市場の変化」が32.2%と続いた。
「人材管理」について、具体的にどのような課題があったかを聞くと、1位は「人材育成」で44.4%、2位は「優秀な人材の確保」で43.3%、3位は「リーダー育成」で42.2%となった。
また、「競争力の維持・向上」についての課題を聞くと、1位は「顧客ニーズの変化への対応」で53.3%、2位は「市場動向の迅速な把握」で37.8%、3位は「価格競争への対応」で36.7%となった。利益拡大のため、迅速な変化への対応が求められているようだ。
続いて、企業の成長過程で発生した「組織文化」における問題を聞くと、「社員のエンゲージメント低下」が41.1%で最も多く、ついで「特にない」が30.0%という結果になった。
「財務管理」における問題としては、「コスト管理」が34.4%、「予算管理」が33.3%で上位となった。物価高が続く中、予算やコストの管理が重要になっているようだ。
また、「マネジメント」についての問題を聞くと、「部下のモチベーション管理の難しさ」「目標設定と達成の難しさ」「管理職のスキル不足」が上位3つとなった。
・【調査期間】2024年6月19日~6月22日
・【調査方法】インターネット調査
・【調査対象】従業員100名以上の会社経営者もしくは経営層(創業者)
・【調査人数】90名
・【モニター提供元】日本ビジネスリサーチ