中小企業で働く20代、現在勤める会社でのキャリアビジョン「見えていない」が6割超【あしたのチーム調べ】

AI要約

20代の中小企業正社員300人によるキャリア形成調査結果が発表された。

6割以上が自身のキャリアビジョンが見えないと感じ、理由としてライフプランの不透明さが挙げられた。

キャリアビジョンを描くのに役立った要因や社内のキャリア支援制度の整備状況についても明らかになった。

中小企業で働く20代、現在勤める会社でのキャリアビジョン「見えていない」が6割超【あしたのチーム調べ】

あしたのチームは、「中小企業で働く20代のキャリア形成」に関する調査結果を発表した。中小企業(社員数300名未満)に1年以上勤続する20歳~29歳の正社員男女300人が回答している。

 

まず「現在勤める会社で自身のキャリアビジョン(数年先までの職務経験や役職の希望、ありたい姿など)が見えているか」を聞くと、「ほとんど見えていない」32.0%、「まったく見えていない」28.3%と、6割超がキャリアビジョンが見えないと感じていた。

「自身のキャリアビジョンが見えていない理由」を聞くと、「自身のライフプラン(移住・留学・結婚・出産・子育て・介護等の予定・計画)が見えないから」28.7%が最多。この項目は男性に比べ女性の回答割合が多かった(男性23.8%、女性32.7%)。以下「先輩社員や上司を見て希望が持てないから」24.9%、「キャリアについて相談相手がいないから」22.1%などが続く。

「自身のキャリアビジョンが見えている」とした119人に「キャリアビジョンを描くのに役立ったもの・こと」を聞くと、「上司との面談」32.8%、「同僚の話」26.9%、「社内研修」26.1%が上位だった。

そこで「社内にキャリアの参考や目標にできる先輩社員や上司がどのくらいいるか」と聞いたが、「1人もいない」30.0%が最多だった。これを「キャリアビジョンが見えている」「キャリアビジョンが見えていない」と回答したそれぞれで見ると、「見えていない」とした人のほうが「1人もいない」の割合が44.2%に大きく上昇する。

さらに「勤務先はキャリア形成に役立つ制度や体制が整備されていると思うか」をそれぞれで見ると、「自身のキャリアビジョンが見えている」人は「整備されている」21.8%、「多少整備されている」46.2%で7割近くが整備されていると答えたのに対し、「自身のキャリアビジョンが見えていない」人は「整備されている」2.2%、「多少整備されている」15.5%と2割未満にとどまった。

 

・【調査対象】全国の中小企業(社員数300名未満)に1年以上勤続する20歳~29歳の正社員

・【調査方法】インターネット調査

・【調査時期】2024年5月23日~24日

・【有効回答数】300人(男性:138人、女性:162人)