AI創作物も発明者は人間 政府見解、補助的な役割と判断

AI要約

政府の知的財産戦略本部がAIを活用した創作物でも人間を「発明者」とすべきだとの見解を盛り込む方針を固めた。

現時点ではAIが補助的な役割にとどまっていると判断されている。

AIは人の発明や創作を支援するために利用されることが一般的で、自律的に活動する事例は確認できない。

 政府の知的財産戦略本部が6月上旬に取りまとめる「知的財産推進計画2024」に、AIを活用した創作物でも人間を「発明者」とすべきだとの見解を盛り込む方針を固めたことが24日、分かった。創作にAIを活用する事例が目立つようになったものの、現時点では補助的な役割にとどまっていると判断した。

 AIを巡っては、米マイクロソフトが新たな電池材料の発見に活用したり、NECががんワクチンの研究開発に活用したりするなど発明の現場で存在感が高まっている。

 ただ推進計画では、AIが人間が関与することなく自律的に活動する事例は確認できず、人の発明や創作を支援するために利用されることが一般的だと指摘した。