「小池都政終わらせてほしかった」神戸市長発言に小池知事が皮肉「神戸の市長というよりは…」

AI要約
東京都の小池百合子知事が神戸市の久元喜造市長の発言に対し反論久元市長は小池都政を終わらせたいと述べる小池知事は地方自治と国の役割についてコメント
「小池都政終わらせてほしかった」神戸市長発言に小池知事が皮肉「神戸の市長というよりは…」

 東京都の小池百合子知事は12日、定例会見に臨んだ。神戸市の久元喜造市長が11日の会見で、7日に投開票された都知事選で小池氏が圧勝3選された結果を念頭に「小池都政を終わらせてほしかった」と、まるで落選を願っていたかのような発言をしたことの感想を問われ、「他の選挙戦に対する、非常に珍しい反応だと思う」と、皮肉まじりに指摘した。

 久元氏は11日の会見で、東京都について「ありあまる財源を使ってやりたい放題」とした上で「東京さえよければいい、という地方の衰退に結びつく施策を展開している小池都政を、終わらせてほしかった」と、発言した。神戸市がある兵庫県は、小池氏の出身地でもある。

 小池氏は「神戸の市長というよりは、旧自治省のお言葉なのかなと思ったりもします」と、旧自治省(現総務省)出身の久元氏について、含み笑いをしながら指摘した。その上で「縮み思考でパイの切り分けの議論ばかりしていると、余計に国が縮んでしまう。地方がそれぞれの財源や権限を含めて、本当の意味の地方自治を繰り広げていくことを確保することが何より必要だ」と反論した。

 「神戸は魅力的な街だ。1995年の(阪神・淡路)大震災は大変だったが、神戸には素晴らしい魅力がいっぱいあると思う。それらが伸ばせるような環境を、国としてもつくっていくべきではないか。都は都で、なすべきことをなしていきたい」と淡々と述べた。「小池都政を終わらせて欲しかった」という久元氏の発言については、正面からは取り合わなかった。