「旧自治省のお言葉かと」 小池都知事、神戸市長の施策批判に皮肉

AI要約

東京都の小池百合子知事は、神戸市の久元喜造市長が批判を浴びせたことに対し、地方自治の重要性を強調しながら反論した。

小池知事は、地方自治の強化と地域の魅力の伸ばし方について訴えた。

地域への支援と都市の発展を両立させる姿勢を示し、統合的な視点での政策展開を主張した。

「旧自治省のお言葉かと」 小池都知事、神戸市長の施策批判に皮肉

 東京都の小池百合子知事は12日、3選後初の定例記者会見に臨み、神戸市の久元喜造市長が「東京さえよければいいという、地方が衰退する施策を展開する小池都政を終わらせてほしかった」と発言したことについて、「神戸の市長というよりは旧自治省のお言葉なのかなと思う」と皮肉を込めて反論した。

 久元氏は旧自治省(現総務省)出身。2013年に神戸市長に初当選し、現在3期目。指定都市市長会長も務めている。11日の定例記者会見で小池氏に対して「有り余る財源を使ってやりたい放題で東京に人材を集める。周辺の自治体も迷惑だと思う。地方からみて極めて遺憾」と批判していた。

 この発言への感想を問われた小池氏は「縮み志向でパイの切り分けの議論ばかりしていると国が縮んでしまう」と反論。「地方が財源や権限を含めて本当の意味の地方自治を繰り広げていくことが必要だ。神戸には素晴らしい魅力がいっぱいある。それが伸ばせるような環境を国がつくっていくべきだし、都は都で、なすべきことをなしていきたい」と述べた。【島袋太輔】