首相がバイデン氏と最後の日米首脳会談 「同盟はかつてなく強固に」

AI要約

岸田文雄首相は21日(日本時間22日)、バイデン米大統領と1時間会談。日米同盟の強固さを強調し、安全保障協力の進展を確認。

岸田首相は10月1日に退陣予定で、バイデン氏との最後の会談。バイデン氏は特別な友情に感謝し、首相の貢献を称賛。

両首脳は中国の東・南シナ海での一方的な現状変更に反対し、日米韓協力や北朝鮮情勢、ウクライナ支援について協力を確認。

首相がバイデン氏と最後の日米首脳会談 「同盟はかつてなく強固に」

 岸田文雄首相は21日(日本時間22日)、米東部デラウェア州ウィルミントンのバイデン米大統領の私邸でバイデン氏と約1時間会談した。首相が「大統領の力強いリーダーシップにより日米同盟はかつてなく強固になった」と述べ、両首脳は同盟の抑止力・対処力を引き続き向上させる重要性で一致。4月の会談で確認した安全保障協力の取り組みを着実に進めることも確認した。

 首相は10月1日に退陣する見通しで、バイデン氏とは最後の会談となる。バイデン氏は会談で首相との「特別な友情」に謝意を述べ、「日米関係の発展や国際社会が直面する対応における首相のこれまでの貢献を称賛する」と発言した。

 両首脳は東・南シナ海での中国による力による一方的な現状変更の試みに反対し、毅然として対応することを確認した。

 首相は、2023年8月の米大統領山荘「キャンプデービッド」での日米韓3カ国の首脳会談に言及し、日米韓協力が大きく進展していることを歓迎。両首脳は核・ミサイル開発や拉致問題を含む北朝鮮情勢についても意見交換した。

 また両首脳はロシアから侵攻を受けるウクライナの支援に関し、今後も緊密に連携していくことでも一致した。【ウィルミントン影山哲也】