玉川徹氏、兵庫県知事は「失職もあり得る」不信任案可決後の進退選択を推測 根拠にも言及

AI要約

斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、全会派が知事への不信任決議案を提出。不信任案が可決された後、斎藤知事は失職か辞職かの選択を迫られる状況。

斎藤知事は可能性として失職を選択する見込み。議会解散で失職する可能性が高いことが指摘されている。

辞職と失職の違いは残りの任期であり、知事選で再選される可能性がある場合、失職が選択される可能性が高いとされている。

玉川徹氏、兵庫県知事は「失職もあり得る」不信任案可決後の進退選択を推測 根拠にも言及

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏は19日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、この日の県議会で全会派が知事への不信任決議案を提出することをめぐり、斎藤知事に予想される選択肢についてコメントした。不信任案が可決された後、斎藤知事が残り任期の観点から失職を選択し、出直し知事選出馬を視野に入れるのではないかとの見方を示した。

 斎藤知事への不信任決議間は19日午後の本会議で採決され、可決されるのは確実だ。そうなると斎藤知事は、辞職か失職か議会解散を迫られることになるが、この日、同番組では、再三辞職要求を拒否してきた斎藤知事に、驚きの「ダブル選挙案」が浮上していることを報道。議会を解散して県議選とともに、自身も「出直し知事選」に出馬し、同時に民意を問うのではないかとする臆測も出ているとした。

 玉川氏は「(知事と議会の)二元代表制として、議会の総意として不信任を突きつける事はあり得るし、知事が民意を問うこともあり得る。システムとしてはおかしくない」とした上で、「今回は斎藤知事が何を選択するのか。いままでの流れをみていて、元官僚なので法律が大事という流れできていることを考えると、やっぱり失職もあり得ると思う」と指摘した。

 不信任案が可決されれば、斎藤知事は10日以内に議会を解散するか、それをしなければ失職する。議会を解散した場合は、改選後の県議会で3分の2以上の議員が出席し、過半数が賛成すれば不信任案が成立し、議会から通知を受けた時点で斎藤知事は失職する。

 玉川氏は「法律の手続きにのっとって不信任が出てきたら、初めてそこでボールが知事の方に来る。どういう風に打ち返すかは知事の判断。失職の選択は当然ある」と述べ、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「辞職は法にはのっとっていないけど、失職は法にのっとっている」と補足すると、玉川氏は「辞職するならとっくの昔にしている。だから失職かなとぼくは思っている」と述べた。

 その上で「失職か辞職かで大きく違うのは、残りの任期だ。もし斎藤知事が次に選挙をやっても当選できると思うのであれば、どちらを選ぶのか。(議会解散で)残りが(現任期の)10カ月を選ぶのか、それとも、(知事選で)当選した場合の4年を選ぶのか。それは4年を選ぶのではないか。そうすると辞職の選択肢はないと思う」と、知事選で斎藤知事が再選される場合を念頭に述べた。

 「議会の解散でも『筋』の問題がでてくる。10日間待って、失職がいちばん可能性が高いのではないか」「議会を解散しても、必ず次にまた不信任が出てきて、今度は過半数で失職する。どうせ選挙になるなら議会を解散せず、失職を待って知事選をやるというというほうが(斎藤知事にとっては)合理性があるのではないか」とも分析した。