全国初の「ワンヘルスセンター」完成予想図を公表 福岡・みやま

AI要約

福岡県は、みやま市の旧保健医療経営大跡地に整備する「ワンヘルスセンター」の完成予想図を公表した。2027年度の供用開始を目指して、人と動物の健康増進を一体的に図る研究拠点として整備される。

県は、ワンヘルスの研究や人材育成の拠点整備を全国で初めて行う。大学跡地と既存建物を無償で取得し、将来的な計画も明らかにしている。

センターには、動物保健衛生所や保健環境研究所が入居し、地域住民が学び、社会科見学も行えるようになる予定。施設では動物の病気対策や人の健康維持に関する研究が行われる。

全国初の「ワンヘルスセンター」完成予想図を公表 福岡・みやま

 福岡県は、みやま市の旧保健医療経営大跡地に整備する「ワンヘルスセンター」の完成予想図を公表した。人と動物の健康増進を一体的に図る「ワンヘルス」の研究拠点として、2027年度の供用開始を目指している。

 県によると、ワンヘルスの研究や人材育成の拠点整備は全国で初めて。大学跡地(10万414平方メートル)と既存の建物をみやま市から無償で取得した。

 県の計画では、25年度以降に既存建物を管理棟として改修し、地上6階建てと地上3階建ての研究棟2棟を新築。敷地内に1960年代の筑後地区の里山や生態系を再現した体験・研究ゾーンも整備する。

 センターには、家畜や愛玩、野生、動物園などで飼育展示されている動物も含め動物の病気の動向を一元的に把握し、予防に役立てる「動物保健衛生所」と、人の健康と環境の保全について研究する「保健環境研究所」が入居する。管理棟や体験ゾーンで地域住民がワンヘルスについて学ぶことができたり、社会科見学などの利用も見込んだりしているという。【城島勇人】