「このままでは日本は滅びる」ユニクロ柳井氏の警鐘に賛否…止まらない日本の“オワコン”化にひろゆき氏「社会保障は維持できませんと、きちんと事実を伝えるべき」

AI要約

柳井氏が少数精鋭で働く必要性と労働生産性向上の重要性を訴え、日本の衰退や人口減少に対処すべきだと指摘。他方、前澤氏は日本人らしさが国力の鍵であり、三木谷氏は働き方改革の副作用として働かない国民化を指摘。政治学者は日本の未来に悲観的で、人口減少と意欲の低下に警鐘を鳴らす。

「このままでは日本は滅びる」ユニクロ柳井氏の警鐘に賛否…止まらない日本の“オワコン”化にひろゆき氏「社会保障は維持できませんと、きちんと事実を伝えるべき」

 先月、日本を代表する企業の一つであり「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長が、日本テレビの報道番組でした発言が賛否を呼んでいる。「少数精鋭で仕事するということを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」。人口減少で人手不足が進む中、少数の若者で大勢の高齢者を支えるためには、労働生産性を上げ、海外からの移民や知的労働者を増やすべきという訴えだ。ある調査では、世界の「熱意のある社員の割合」で日本は5.9%と、157の国と地域で最下位クラスの低レベルに。名目GDP(国内総生産)では、アメリカ・中国・ドイツに続く4位である日本だが、このまま“オワコン”として衰退の一途を辿るのか。『ABEMA Prime』に出演した、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は「厳しい現実に目をそらし続けた結果。きちんと事実を伝えるべき」と投げかけた。

 柳井氏が報道番組で主張した内容の要点の1つは、日本が日本人だけではやっていけないという点。知的労働者・管理職・研究開発者といった移民をもっと増やさなくてはいけないとした。もう1つは労働生産性を上げること。このまま人口が減れば、公共・民間サービスで受けられるものが受けられなくなる可能性を説いた。これに対してZOZOの創設者・前澤友作がXで「僕は逆のように感じます。日本人らしさが今後の国力の鍵」と反論。楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は、雑誌のインタビューで「日本に元気がないのは事実。『働き方改革』の副作用として、今の日本人は『働かない国民』になっている」と、柳井氏に同調した。

 政治学者の岩田温氏は「私は基本的に非常に悲観的で、このまま日本がなくなるのではと強く思う。国の活力の基本は人口。だから人口が少なくなること自体が危機だが、そこの対策が日本は後手に回って、できていない。また、私が学生にいろいろ教えていて思うのは、自分で何かを切り開いていこうという強い意志を持った若い人がすごく少ない。僕たちの年金はあるのかとか、お前はあと何十年後の話をしているのだというような状態だ。18歳で(大学に)入ってきて、年金の話題をいきなり始める。自分で頑張るという発想はないのか。そういうのを見ていると寂しくなる」と、人口だけでなく意欲も減少しているとした。