地表は49度…ミストシャワーでペンギンに涼を 川崎の動物園、「気持ちよさそう」効果を実感

AI要約

夢見ケ崎動物公園では猛暑対策として、フンボルトペンギンの展示スペースにミストシャワーを設置し、ペンギンたちが涼んでいる様子が観察されている。

暑さからペンギンを守るため、ミストシャワーは毎日取り外されて調整され、再度取り付けられている。ペンギンは涼しげにミストシャワーを浴びながら元気にランチを食べている。

他にも、同園では地表への放水や日陰づくりなど様々な暑さ対策を行っており、動物たちの健康を守っている。

地表は49度…ミストシャワーでペンギンに涼を 川崎の動物園、「気持ちよさそう」効果を実感

 連日の猛暑を乗り切ろうと、夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区)で、フンボルトペンギンの展示スペースにミストシャワーが設置されている。強い日差しが照り付ける中、ペンギンたちは時折翼を羽ばたかせ、霧状の水を浴びて涼んでいた。

 同園によると、今夏は気温が37度を超えた日も続いたといい、地表は49度近くになったこともあったという。6月下旬から、同園としては初めてペンギンの展示スペースにミストシャワーを導入した。

 ペンギンが装置を誤飲したりしないよう高さを調整した上で、毎日取り外して朝にまた取り付ける。飼育担当の森屋優貴さん(24)は「暑いと口を開け呼吸するが、設置してからはその姿を見る機会が減った。気持ちよさそうにしている」と効果を実感している。

 23日にはミストシャワーを浴びながら、ペンギンはランチの小アジやシシャモを元気よく食べていた。担当になって5年目という森屋さんは親心にも似た思いがあると言い、「もっと改良を加えて過ごしやすくしてあげたい」と話した。

 このほか、同園では飼育動物の暑さ対策として、日陰づくりや地表への放水をしたり、展示室の空調を効かせたりしている。