「産後ケア」受けやすく…福岡県が独自の補助制度を創設 1回あたり利用料金の最大1250円補助 子育て支援の一環

AI要約

福岡県が産後ケアサービスを利用しやすくするための独自の補助制度を導入しました。これにより、利用者の負担が軽減され、母親と乳児の健康管理がより効果的に行われることが期待されています。

県内の多くの市町村では国の利用料減免制度を活用していましたが、今回県が補助金を導入することでさらに支援体制が強化されることになります。

現在利用料の減免を行っている市町村や今後予定されている市町村があり、子育て支援策がさらに充実していく様子がうかがえます。

「産後ケア」受けやすく…福岡県が独自の補助制度を創設 1回あたり利用料金の最大1250円補助 子育て支援の一環

出産後の母親と赤ちゃんに対し助産師などが心身のケアなどを行う「産後ケア」のサービスを受けやすくするため、福岡県は利用者の負担を軽くする独自の補助制度を創設しました。

産後ケア事業では、体と心が不安定な出産後1年以内の母親と乳児が病院や自宅などで助産師などから保健指導や授乳指導、カウンセリングや育児サポートなどの支援が受けられます。

県によりますと、産後ケア事業は県内すべての市町村で実施されていますが、利用者の費用負担が大きいなどの理由から利用が進んでいないということです。

このため県は子育て支援策の一環として今年度から独自の補助制度を創設し、サービスを受けやすくすることにしました。

これまで多くの市町村では国の利用料減免制度を使い、1回あたりの利用料金のうち2500円を上限として国と市町村が折半して負担し、残りを利用者が負担していました。

今年度からはさらに県が最大1250円を補助し、利用者の費用負担を軽減します。

また国と市町村が公費負担している運営費のうち4分の1を県が補助します。

県内では60市町村のうち福岡市や大牟田市、久留米市など30市町村で利用料の減免を行っていますが、さらに北九州市や柳川市など11の市と町が今年度、県の独自制度を利用して利用料減免を予定しています。

また、このほかに2つの自治体が今年度利用料の減免をする意向を示しているということで、県のホームページなどで今後公表することにしています。

■8月21日時点で利用料の減免を行っている市町村

 福岡市 大牟田市 久留米市 八女市 筑後市 大川市

 小郡市 筑紫野市 春日市 大野城市 太宰府市 古賀市

 福津市 うきは市 朝倉市 みやま市 那珂川市 久山町

 粕屋町 小竹町 鞍手町 筑前町 東峰村 大刀洗町

 広川町 香春町 糸田町 築上町 宇美町 大木町

■今年度中に利用料の減免を予定している市町村

 北九州市 柳川市 中間市 宮若市 新宮町

 芦屋町 水巻町 岡垣町 遠賀町 添田町

 川崎町