献血協力者「猛暑で激減」?! 苦境の赤十字センターはアイスのプレゼントも 福岡

AI要約

福岡県赤十字センターがXに、献血協力者が「猛暑で激減」とポストし、話題となっています。

献血に訪れる人が激減している理由や若者の献血離れの問題が浮き彫りになっています。

福岡県赤十字センターは様々な取り組みを行い、献血ルームでアイスのプレゼントやポイント企画などを実施しています。

献血協力者「猛暑で激減」?! 苦境の赤十字センターはアイスのプレゼントも 福岡

福岡県赤十字センターがXに、献血協力者が「猛暑で激減」とポストし、話題となっています。献血をめぐって、何が起きているのでしょうか。

■猛暑の中、「献血ルーム」では…

福岡市大名の「西通り」にある献血ルームをのぞいてみると、受け付け開始の午前10時から多くの人が訪れていました。

献血に来た人「健康のバロメーターみたいな感じで、月に1~2回来ています」

「『血が足りない』とテレビでよくやっているので、それぐらいなら(貢献が)できると思って何度も来ています」

8月21日は「献血の日」。60年前の1964年、日本政府が『輸血用血液を献血により確保する体制を確立』することを閣議決定したのが8月21日だったためです。

■必要な血液量を確保するために

しかし、実は今、献血に訪れる人が激減している、というのです。

その理由は――。

献血ルーム天神西通り 釋澄江 所長

「やはり暑さの影響は、大いにあると思います」

連日の猛暑。

21日の福岡市の最高気温は、2024年の最高を更新。

いつもは多くの人でにぎわう天神も、人出はいつもの夏より少なく見えます。

献血ルーム天神西通り 釋澄江 所長

「予定している手術とか、悪性新生物(いわゆるガン)の方で定期的に輸血を必要としている患者さんはいらっしゃいますので、計画的に輸血ができないということにならないよう対応しています」

■若者層で進む「献血離れ」

さらに追い打ちをかけているのが若者の献血離れ。日本赤十字社によると、2023年に献血した10~30代は約162万人で、10年前と比べて3割減っています。

「(献血は)1回もないです。ちょっと怖くて、健康診断の採血も嫌なので、献血だったらもっと血を取られて」

「(献血したことは)1回もないです。体重が足りなくてできなかった。」

「献血したらお菓子とかをもらえるので、ほしいけど(体重が)足りないからできない」

■平日にはアイスのプレゼントも

「少しでも多くの人に協力してもらいたい」と、福岡県赤十字センターとして初めて、平日に献血をした全員にアイスの配布を始めました。

また、お菓子やそうめんをプレゼントしたり、献血した回数でたまるポイント企画では洗剤などの日用品と交換もしています。

献血ルーム天神西通り 釋澄江 所長

「暑い状況が続いてますので、外に出るのも大変かと思いますけど、血液を必要としている患者がいるので献血が初めてな方も大丈夫ですので是非足を運んでいただけたら」

他にも、コレステロールや血液の状況が分かる検査成績をもらえたり、献血70回で銀のガラス杯、100回で金のガラス杯をもらうことができます。

献血ルームは、福岡市は天神西通りのほかキャナルシティ博多、博多バスターミナル8階の3か所に、北九州市では魚町銀天街とイオンタウン黒崎の2か所に設置されています。

また、各地を巡る献血バスの日程は、福岡県赤十字血液センターのホームページに載っています。