札幌市職員が長谷川岳参院議員に「反省文」提出…市長「尋常ではない」威圧的な言動を問題視

AI要約

長谷川岳参院議員が自治体職員に威圧的な言動をした問題について、札幌市職員が「反省文」を提出したことが明らかになった。市長は問題を深刻に捉え、「尋常ではない」と述べた。

市職員は脱炭素を目指すGXを担当し、長谷川氏に叱責された後、「反省文」を書いて直接手渡した。市幹部は職員の自発的な行動と今後の事業への懸念を指摘した。

市長は職員の苦渋の判断を理解しつつも、長谷川氏の威圧的な言動を問題視している。

 長谷川岳参院議員(自民)が自治体職員らに威圧的な言動をしていた問題で、施策を巡る対応に不手際があったとして、札幌市職員が「反省文」を提出していたことがわかった。秋元克広市長は20日の記者会見で「尋常ではない。『なぜここまで』と思った」と問題視した。

 市関係者によると、職員は脱炭素を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)を担当。国の「金融・資産運用特区」への指定に向けた提案書を金融庁に提出するため上京し、1月23日に長谷川氏に面会した際、叱責(しっせき)された。職員は予定を変更して延泊し、「反省文」という題でA4判2ページの文書を書き、翌24日に長谷川氏の議員会館の部屋を訪れて直接手渡したという。

 後日、文書を確認した市幹部は「自発的に書いたものだが、今後の事業に影響が出ると恐れたのではないか」と推測する。

 秋元市長は「行動に出ざるを得なかった職員としても本当につらい判断だったと思う。(長谷川氏の)言動に威圧的な状況があったと言わざるを得ない」と述べた。