橋脚が傾き全面通行止め続く国道386号、橋を撤去し架け替えへ…「一般的に2~3年はかかる」

AI要約

 大雨の影響で橋脚が傾き、全面通行止めが続く大分県日田市友田の国道386号「三郎丸橋」について、橋を管理する県日田土木事務所は撤去し架け替える方針を示した。

 架け替え工事の工期は不明だが、2、3年かかる見込みであると報告された。

 橋には水道管も通っており、管の架け替えが検討されている。

 大雨の影響で橋脚が傾き、全面通行止めが続く大分県日田市友田の国道386号「三郎丸橋」について、橋を管理する県日田土木事務所は4日、橋を撤去して架け替える方針を明らかにした。二つある橋脚の一つは無傷の可能性があり、全面的に架け替えるか、一部の架け替えにとどめるかを12月までに判断する。

 石和徹也所長はこの日の記者会見で、工期は「現時点では不明」としつつ「この規模の橋の場合、一般的に2、3年はかかる」と述べた。

 橋は全長約71メートル。JR日田駅の西約3キロの花月(かげつ)川下流にあり、2日午後2時頃、橋脚の一つが上流側に傾いているのが見つかった。石和所長は原因について、「数年かけて下の岩盤が削られていた可能性がある」とする一方、2020年に実施した5年に1度の定期点検や日常の巡回点検では「予見できなかった」と語った。

 橋の側面には市が管理する上下水道管も通っている。これまでのところトラブルの報告はないというが、椋野美智子市長は4日の会見で「今後のことを考えて、早急に管の架け替えなどを検討している」と述べた。市によると、仮に配管が破損した場合、水道は約900世帯、下水道は約5000世帯に影響が及ぶ恐れがあるという。