100種類のドリルでスパイラル加工 1000分の1ミリ単位の超高精度で削る町工場 驚異の現場

AI要約

中村製作所は超高精度で素材を削る町工場で、驚異的な技術を持つ。

ドリルの高速交換やらせん状に素材を削る機械など、様々な技術を駆使して作業を行う。

空気以外何でも削る技術を持ち、確かな技術力が光る。

100種類のドリルでスパイラル加工 1000分の1ミリ単位の超高精度で削る町工場 驚異の現場

鉄やチタンなどの素材を、ヒトの細胞以下、1000分の1ミリ単位の超高精度で削る町工場「中村製作所」(三重・四日市市)にカメラが潜入。今回も激レア映像が満載! 削るを極めた町工場の全貌に迫る。

作業を見てみると、マシンにセッティングされた素材に、ドリルで穴を開けている。しかし、いくつか穴を開けた後、マシン内の壁のドアがスライドして開き、一瞬でドリルが入れ替わった。その間、わずか1秒! 瞬きする暇もないほどだ。この超高速交換を可能にする秘密が、黒いボックスの中にある。

中をのぞくと、無数のドリルがまるでキャタピラーのように動いている。ボックス内は100種類のドリルを格納したドリル倉庫になっており、プログラミング通りにドリルを交換していく。さまざまな場所に穴を開けるべく、代わる代わる工具を交換する様は、まさに“ドリル百変化”だ。

続いて紹介するのは、らせん状に素材を削るマシン。画像の大きな鉄の筒をマシンに装着し、回転がスタートすると、チタン製の歯がゆっくりと筒に近づいてくる。

接触後、歯は筒の上下を何度も行ったり来たり。反復するうちに、美しいらせん模様が浮かび上がってくる。

1時間でこの通り! 溝がしっかりと刻まれた筒が完成した。この溝は、筒を巨大マシンにネジのように回し入れるためのもので、ピタッと装着するためには、高い精度が要求される。“空気以外 何でも削る”がモットー! 「中村製作所」だからこそなし得る技なのだ。