「いつも計算していることは何?」「あなたの"当たり前"とは?」企業採用相次ぐ"バカを見抜く"質問で判明する事

AI要約

偏差値に頼った選抜方法の限界が露呈している。

非認知スキルの重要性とその人財採用への影響。

将来の成功には非認知スキルが必須であり、その重要性がますます高まっている。

■偏差値に頼った選抜はもう限界に来ている

 私は20歳で塾を創業したのですが、早い時期から偏差値ではなく「目には見えない潜在的な領域」を引き出すことを教育の柱にしてきました。

 最近では、企業研修のお手伝いをする機会も増えましたが、その中で今、“採用した人財をどう配置すべきか”という人財のミスマッチが起きています。採用された側から見れば「こんな仕事をやるはずじゃなかった」ということになって、すごく問題になっていますね。私は、これまで企業が個人の特質を無視して、人財の偏差値だけを見て採用してきた結果、このようなことが起きていると思っています。

 偏差値だけに頼った選抜方法はもう限界に来ている。卒業後の進路や研究内容、学生の才能など様々な要素を加味した総合的な選抜を行わなければ、有名大学でさえ淘汰される時代が訪れようとしています。企業もまさに同じフェーズに来ていると考えます。みんなが一つの価値に向かって、モノを作れば売れる、大量生産、大量消費の時代には偏差値も機能したかもしれませんが、今はそうではない。オリジナリティ、イノベーションが必要な時代です。

 では、どう変えていくべきなのでしょう。これからはIQテストや暗記に頼ったペーパー試験では測れない、「洞察力」「好奇心」「想像力」といった人間の目に見えない個性や資質、つまり「非認知スキル」を人財採用のポイントにするべきだと思います。従来の数値で測れる学力を「認知スキル(認知能力)」と呼ぶのに対し、これまでは数値で測れなかった能力を「非認知スキル(非認知能力)」と呼びます。

 言い換えれば、仕事で本当に活躍できる人財は非認知スキルに優れた人なのであり、サマデイグループでは、この非認知スキルを25の項目にまとめ、「25 Soft Skills」として提示しています。そして、まさに「職場を腐らせる人」とは、この25項目の非認知スキルの正反対のスキルを持っている人です。「浅薄な洞察力」「好奇心の欠如」「想像力の不足」など、「マイナスの非認知スキル」を「25 Dis Soft Skills」として上の対照表に提示しました。