過去79銘柄でテンバガー達成の2.5億円投資家「半導体から人気テーマが変わりつつある」

AI要約

2024年の上半期は、株式市場が順調に上昇し、バブル最高値を更新したが、短期的な反動で一時的に下落した。しかし、値を戻して7月には再び4万円台を回復し、TOPIXも新高値を更新した。

ドル円は右肩上がりで円安が続き、為替介入の効果が限定的であることが明らかになった。今後も日米金利差や利上げ観測により円安基調が続くと予想されている。

為替介入は円安を牽制するために行われているが、実施のタイミングや目的が以前と異なる傾向がみられ、円売りを抑えるための措置として行われている。

過去79銘柄でテンバガー達成の2.5億円投資家「半導体から人気テーマが変わりつつある」

 過去79銘柄でテンバガーを達成しながら億り人になった「テンバガーハンター」愛鷹氏に、日経平均最高値更新した今、注目銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「円安狂騒曲」第7回。

 2024年も上半期が終わり、株式市場も後半戦へ突入しました。

 2024年の上半期を総括すると、3月までは非常に順調に相場全体が上昇し、3月には34年ぶりのバブル最高値更新を果たし、4万円の大台に乗せました。

 ただ、4万円台は昨年末33464円から2割超の水準であり、短期間に勢いよく上昇していた反動のためか1ヶ月も保たず、前回寄稿した4月末には約1ヶ月で1割安の37000割れとなりました。

 しかし、そこを底値にして3か月かけてゆっくりと値を戻し、7月2日には3月29日以来の終値4万円復帰、7月11日には史上初めて4万2000円台をつけました。

 そして東証株価指数TOPIXも34年ぶりの新高値更新となり、2890円を回復しました。

 一方、ドル円は年初の142円からゴールデンウイークに10兆円もの為替介入を挟みながらも右肩上がりを続け、161円台まで為替介入でも止められない、止まらない勢いで円が売られる展開となっています。7月11日には一時1ドル=157円台半ばと3週間ぶりの高値を付けましたが、またすぐに円安方向に動いています。

 前回の記事で触れた通り、為替介入に円安を抑制する効果は皆無でした。利上げ観測も出ていますが、日米金利差の幅を見ると、0.1%程度の小幅な利上げにどれ程の影響力があるのか。おそらくは一瞬、円高に反応するも再び低金利な円が売られる展開が継続すると読んでいます。この円安の流れは米国金利が利下げに動かない限りは止まりそうにありません。

 ただし、今回は2022年秋の145円、150円近辺での連続した為替介入とは異なり、2024年はゴールデンウイーク前後で実施した160円超えたあたりと同水準での連続した為替介入。今年4月に過去17年ぶりの規模に拡大していた投機筋による円売りを牽制するため、明確に160円突破はさせまい、という意図が感じられたように思います。