40歳年収450万円。30歳過ぎてから10年間給料が「ほとんど増えていない」です。定年を迎えるまで今のままのキャリアでよいのか不安です…

AI要約

勤続年数に合わせて昇給していくのが普通だと考えられるが、昇給がない場合の問題点や対策について検討。

昇給がない場合は就業規則や賃金規定を確認し、企業の方針との整合性を考える必要がある。

厚生労働省の統計から、昇給がない場合の平均年収の比較や将来的な影響を考察。

40歳年収450万円。30歳過ぎてから10年間給料が「ほとんど増えていない」です。定年を迎えるまで今のままのキャリアでよいのか不安です…

勤続年数に合わせて昇給していくのが普通だと考えている方もいるでしょう。しかし中には何年たっても給料が上がらないといったケースも。例えば30歳を過ぎてから10年間給料がほとんど増えず、40歳になった今も年収450万円のままだという場合です。

そこで今回は、昇給がない場合に問題はないのかを調べてみました。30代から40代にかけての平均年収や、昇給がない場合の対策についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

勤続年数は長くなっていくのに、給料が上がらないことに不安を抱くこともあるでしょう。何年たっても昇給がない場合、問題はないのでしょうか。広島県雇用労働情報サイト「わーくわくネットひろしま」では、この質問に対して以下のように回答しています。

「事業主は,昇給に関する事項を労働者に明示しなければなりませんが,必ず昇給させなければならないということではありません。」

昇給がないことに疑問を抱く場合は、まず就業規則や賃金規定に昇給の定めがないかを確認するのが大切です。昇給の時期について記載があった場合でも「会社の業績ややむを得ない事由がある場合には、その限りでない」といった文言があると、必ず昇給するわけではないでしょう。

一方で「昇給は毎年4月に行う」などの定めがある場合は、昇給させないことは問題となります。例えば30歳までは毎年昇給していて、労働者がその後の昇給も期待していた場合、企業は労働者の同意なしに賃金を据え置くことはできないものと考えられます。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、30代から40代の平均年収は以下の通りです。

●30~34歳:463万4900円

●35~39歳:512万9700円

●40~44歳:547万5700円

●45~49歳:574万8200円

※「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出

同調査から、30歳で年収450万円のときは平均年収に近かったものの、10年間昇給がなくて40歳になったときには、平均年収よりも97万5700円少ないことが分かります。

同調査によれば50代になってからも平均年収は上がっていくため、自身に昇給がない場合は同年代の平均年収と比較してさらに大きな差が出ると考えられるでしょう。