世界のビジネス旅行支出予測、2024年は過去最高、日本は世界4位に、レジャーや休暇で日程延長は6割

AI要約

グローバルビジネストラベル協会(GBTA)は、2024年までに世界のビジネス旅行支出が1.48兆ドルに達すると予測。2028年には2兆ドルを超える見通しも。

2023年は回復の兆しを見せ、米国や中国がビジネス旅行支出のトップ市場としてリードする予測。

業種別では、金融・保険業が最も成長が見込まれる一方、小売業や農林水産業は伸びが鈍いとの分析。

世界のビジネス旅行支出予測、2024年は過去最高、日本は世界4位に、レジャーや休暇で日程延長は6割

グローバルビジネストラベル協会(GBTA)は、2024年の世界のビジネス旅行の支出が過去最高の1.48兆ドル(約225兆円)に達するとの予測を明らかにした。これまで過去最高だった2019年の1.43兆ドル(約217兆円)を上回る。さらに、2028年までには、2兆ドル(約304兆円)を超えるとの見通しも示した。

この予測は、72カ国44業種を対象にしたもので、アトランタで開催された「GBTA コンベンション2024」で発表された第16版「GBTA BTI」の中で明らかにされた。

世界のビジネス旅行支出は、2022年と2023年に前年比30%~47%の成長を記録。2024年にはさらに11.1%増加すると予想。その後、成長は徐々に緩やかになり、2025年から2028年にかけての年間成長率は6.95%になると見込まれている。

GBTA BTIでの分析によると、コロナ禍の2022年にビジネス旅行業界は約7700億ドル(約117兆円)を損失。2023年にはそのうち約6750億ドル(約103兆円)を取り戻し、前年比30%増の1.34兆ドル(約204兆円)となっていた。

2023年の総ビジネス旅行支出の推定内訳は、宿泊費5010億ドル(約76兆円)、航空旅行費2820億ドル(約43兆円)、飲食費2450億ドル(約37兆円)、地上交通費1650億ドル(約25兆円)、その他1420億ドル(約22兆円)。

2023年の回復傾向を地域別に見ると、米国、中東・アフリカ、ラテンアメリカが牽引し、いずれも2019年の支出額の100%以上を達成した。2024年は、中国と米国が引き続き、ビジネス旅行支出全体のトップ2市場としてリードすると予測されている。

具体的には、中国が3721億ドル(約57兆円)、米国が3616億ドル(約55兆円)、ドイツが793億ドル(約12兆円)、日本が738億ドル(約11兆円)、英国が515億ドル(約7.8兆円)。

業種別では、2028年までに金融・保険業が最も増加が見込まれる一方、小売業と農林水産業は、あまり大きな成長は見込めないと分析している。