〔NY外為〕円、161円台前半=一時37年半ぶり安値(1日朝)

AI要約

週明けのニューヨーク外国為替市場では、円相場が1ドル=161円30銭まで下落し、37年半ぶりの安値を付けた。

米長期金利の上昇や日米金利差の拡大により、円売り・ドル買いの流れが続いている。

今週はパウエルFRB議長の発言機会や雇用統計の発表があり、政府・日銀による為替介入の警戒感が高まっている。

 【ニューヨーク時事】週明け1日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景とした円売り・ドル買いの動きに、円相場は一時1ドル=161円30銭まで下落し、1986年12月以来、37年半ぶりの安値を付けた。午前9時05分現在は161円30~40銭と、前週末午後5時(160円84~94銭)比46銭の円安・ドル高。

 米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待が後退する中、米長期金利が再び上昇、日米金利差が拡大した状態が続くとの観測から円売り・ドル買いの流れが継続している。

 今週は2日にパウエルFRB議長の発言機会があるほか、5日には市場が注目する雇用統計の発表が控えている。政府・日銀による為替介入をめぐる警戒感が高まる中、一段の下値を探る展開となっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0740~0750ドル(前週末午後5時は1.0708~0718ドル)、対円では同173円40~50銭(同172円32~42銭)と、1円08銭の大幅な円安・ユーロ高。