〔NY外為〕円、160円台後半=対ユーロは172円台、最安値更新(27日)

AI要約

27日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が小幅に上昇し、為替介入への警戒感が高まっていることが報告された。

米経済指標の発表後に円が上昇したものの、その後はドルが買われる傾向となり、終盤には円安が進んだ。

ユーロは一時的に最安値を記録したものの、対ドルでは上昇している。

 【ニューヨーク時事】27日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日本政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、1ドル=160円台後半に小幅上昇した。午後5時現在は160円72~82銭と、前日同時刻(160円78~88銭)比06銭の円高・ドル安。

 ニューヨーク時間は160円54銭で取引を開始。朝方発表された米経済指標で景気の減速傾向が示されたことを受け、一時160円30銭まで上昇したが、その後は円売り・ドル買いが優勢となり、終盤にかけて160円80銭近辺まで下落した。

 円相場は前日、日本の通貨当局が4月に介入に踏み切ったとみられる円安水準を突破。ただ、邦銀のディーラーは「直近ではドルが他通貨に対して買われる地合いが続いている。円だけが売られたり、円安が急激なスピードで進まない限り、介入は行われないだろう」(邦銀)との見方を示した。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0699~0709ドル(前日午後5時は1.0675~0685ドル)、対円では同172円03~13銭(同171円64~74銭)と、39銭の円安・ユーロ高。一時172円15銭まで下落し、ユーロが導入された1999年以降の最安値を前日に続き更新した。