円安進行、一時1ドル=161円台に 約38年ぶりの水準

AI要約

28日午前の東京外国為替市場で円安ドル高が進み、一時1ドル=161円台前半をつけた。1986年12月以来の円安水準となった。

米国の利下げが遅れるとの観測から、金利の高いドルを買って円を売る動きが続いている。財務省と日本銀行による円買いドル売りの為替介入に対する警戒が、さらに高まっている。

ドル円相場は日本時間の26日夕に約2カ月ぶりに1ドル=160円台をつけた。その後の米国市場では、160円88銭まで下落し、約38年ぶりの水準となった。28日午前の東京市場で、161円台まで円安が進んだ。

円安進行、一時1ドル=161円台に 約38年ぶりの水準

 28日午前の東京外国為替市場で円安ドル高が進み、一時1ドル=161円台前半をつけた。1986年12月以来の円安水準となった。米国の利下げが遅れるとの観測から、金利の高いドルを買って円を売る動きが続いている。財務省と日本銀行による円買いドル売りの為替介入に対する警戒が、さらに高まっている。

 ドル円相場は日本時間の26日夕に約2カ月ぶりに1ドル=160円台をつけた。その後の米国市場では、160円88銭まで下落し、約38年ぶりの水準となった。28日午前の東京市場で、161円台まで円安が進んだ。

 米国経済の力強さを示す経済指標の公表が相次ぐなどし、中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを始める時期が遠のくとの見方が拡大。一方で、日本銀行が金融正常化を進めるペースも緩やかになるとの観測が広がり、低金利が続きそうな円を売って、金利の高止まりが続くドルを買う流れが強まった。