これをやるとコミュ力が爆上がりする…自分の中に隠れた"信念"を見つける"たった1つ"の方法

AI要約

感情が動いたとき、言葉にして伝えるには自分の感覚と感情に敏感になることが大切。

言葉にする習慣を身につけるためには、『なんかいい』『なんか違う』に敏感になり、『なぜ』『どこが』を考えることが重要。

自分の思いをより深く観察し、日記をつけることで、感情を言葉にする練習をすると良い。

感情が動いたとき、言葉にして伝えるにはどうすればいいか。コピーライターのさわらぎ寛子さんは「自分の思っていることを言葉にするには、まず自分が何に反応するかに敏感になることが大切だ。『なんかいい』『なんか違う』に敏感になったら、『なぜ』『どこが』を考えると、その奥にある自分の価値観や感情に気づくことができる」という――。

 ※本稿は、さわらぎ寛子『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

■「思う」のスタートは、受信した情報に対する反応

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感覚に敏感になる① 自分の感覚と感情に敏感になる

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 思考という言葉には、「思う」と「考える」が入っています。

 私たちは、普段思ったり、考えたり、を行き来しながらぐるぐると思考を巡らせているのです。

 「思う」のスタートは、受信した情報に対する反応です。

 自分の思っていることを言葉にするには、まず自分が何に反応(リアクション)するかに敏感になることが大切です。

 何かを見たときに、ちょっといいなと感じる。

 誰かの話を聞いて、なんか違う、と違和感を持つ。

 同世代で活躍している人の姿に、なんだかモヤモヤを感じる。

 そういう「引っ掛かり」が「思う」のはじまりです。

 「思い」は、言葉にしない限り、ふわふわと浮かんでは消えていきます。自分でも捉えどころのないものです。

 自分の中に生まれた感覚に敏感になることで、まだ「形のない思い」に気づくことができます。

■「なんか」で終わらずに、「なぜ」「どこが」を考える

 コピーライターの谷山雅計さんの著書『広告コピーってこう書くんだ!読本』に、「『なんかいいよね』禁止」というフレーズがありました。

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あなたは、いい映画を見てドキドキしたり、いい音楽を聴いてホロッとしたり、いい小説を読んでジーンとしたりしたときに、しばしばこういう言葉を発してはいないでしょうか。

「なんかいいよね」「なんかステキだよね」「なんかカッコいいよね」と。

明日から、それをきっぱりとやめにしてほしいのです。そして、かわりにこう考えてみてください。

「なぜいいのか。これこれこうだからじゃないか」「なぜカッコいいのか。こういう工夫をしたからじゃないのか」と。

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 谷山さんは、「『なんかいいよね』で止まっているうちは、一生作り手にはなれない」と言います。

 「なんか」で終わらずに、「なぜ」「どこが」を考える。

 これは、作り手としての思考だけでなく、自分の気持ちを理解して言葉にすることにも、とても役立ちます。

 「なんかいい」「なんか違う」に敏感になることで、その奥にある自分の価値観や感情に気づくことができるのです。

■感情が動くとき、体の反応がある

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感覚に敏感になる② 「思いをたどる日記」をつける

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 思いを言葉にする習慣の最後は、これまでやってきた「観察」と「口にする」「感覚と感情に敏感になる」を使って、「思いをたどる日記をつける」です。

 この日記は、日々の記録というよりも、「自分の思いをより深く観察して、言葉にするためのもの」です。

 毎日つけるのが大変であれば、自分の感情がとくに動いたとき(落ち込んだ日や、イライラ、モヤモヤしたとき)に書き出してみるのがおすすめです。

 まずは、そのできごとの「状況」を書き出します。

 「私の企画はいつも通らないなぁ」と悩んでいたとしたら、その「いつも」がいつのことを指しているのか、何月何日何曜日の何時に何があったか、をエピソードとして書くのがポイントです。

 そのときの状況を、詳細に書き出してみましょう。

 次に「感情」を書き出します。

 そのとき、感じたのは、どんな感情でしょうか。

 嬉しさ、悲しさ、恥ずかしさ、情けなさ、楽しさ、面白さ、うきうき、しょぼん、がっくり、ワクワク、もやもや、イライラ、なんだかブルー、など書き方は自由でOK。そのときの体の反応も思い出してみます。

 感情が動くとき、体の反応があります。実際に、体のパーツのどこに、どんな様子があったかを詳細に書き出してみます。

 次に「思ったこと」を書き出します。

 そのとき、自分はどんなことを思っていたか、文章で書く、というよりも、箇条書きで書き出していくのがポイントです。