「発達障害の人が忘れっぽいのはなぜですか?」漫画家が専門家に取材してわかった「深すぎる理由」

AI要約

発達障害の人やグレーゾーンの人との付き合い方には、内面を理解することが不可欠。

発達障害がある人とのコミュニケーションには課題があり、特徴には原因がある。

漫画家の野波ツナが経験をもとに、重要なコツを2つ紹介。

「発達障害の人が忘れっぽいのはなぜですか?」漫画家が専門家に取材してわかった「深すぎる理由」

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発達障害の人、あるいは診断はないけどそれっぽい特性があるグレーゾーンの「あの人」とうまく付き合っていくには、まず彼らの内面を理解することが欠かせません。なぜなら自分ではどうしようもない特性で、本人が困っている場合があるからです。

【第1回】20万部超えの人気シリーズ著者がこっそり教えます! 専門家に教わった「発達障害・グレーゾーンの人」の行動がサクッと変わる「言い方」のコツに引き続き、発達障害がある夫「アキラさん」と長年暮らした経験がある野波ツナさん(漫画家)が、新刊『発達障害・グレーゾーンの あの人の行動が変わる言い方・接し方事典』からとくに重要な2つを教えてくれました。

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 発達障害がある人(具体的にはASD、ADHD[注意欠如・多動症]がある人)と親しく接した経験のある方は、きっと、

 〈何を言っても伝わらない、聞いてくれない。どうすればいいんだ〉

〈○○するのは控えてほしいのに、言っても取り合ってくれない〉

 というふうに悩み、困った経験が、少なからずあるのではないでしょうか。

 かつての私がそうでした。

 こんにちは、漫画家の野波ツナです。私の夫アキラさんには発達障害があります。アキラさんとの生活は問題だらけでとても大変でした。

 私たちの日常のエピソードは8冊のコミックエッセイにまとめて出版しましたが、それらの本をまとめるなかで出会った専門家の先生方や当事者、あるいはその家族から、私はいろいろなことを学ぶ機会に恵まれました。

 発達障害の人、診断はないけど特性があるグレーゾーンの人を、この記事では気になる「あの人」と呼ぶことにしますが、そんな「あの人」に話が通じにくいのは、なぜでしょうか。

 原因は「あの人」に共通してよく見られる、いくつかの特徴に原因があるようです。原因を押さえれば、自然とどう声をかけ、接していけばいいかが自然とわかってきます。今回の記事では私が取材などを通じて学んだなかから、とくに重要な2つをご紹介します。