【2024年度の年金】厚生年金は「モデル夫婦」で年7万円増!では国民年金のみの夫婦は?次回の年金支給は8月15日

AI要約

老後生活において、2024年度の国民年金と厚生年金の増額改定とその影響、夫婦が受け取れる年金額について紹介しています。

厚生労働省が公表した資料に基づく2024年度の年金額例と、標準的なモデル夫婦の平均月額を示し、個人差の大きさや実際の受給額についても触れています。

物価高をカバーできず、実質的な年金の減少も指摘されていますが、全ての人が同じ金額を受け取るわけではないことが強調されています。

【2024年度の年金】厚生年金は「モデル夫婦」で年7万円増!では国民年金のみの夫婦は?次回の年金支給は8月15日

多くの夫婦は、老後生活を「老齢年金」に頼ることになるでしょう。年金はいくら受け取れるのかご存知でしょうか。

2024年度は昨年と比較して2.7%の増額改定となっており、厚生年金はモデル夫婦で年間約7万2000円増えました。第1回目の支給が6月14日に行われましたが、定額減税の影響もあり手取りが増えた方も多いです。

とはいえ、公的年金は「国民年金か厚生年金か」または厚生年金であれば「現役時代の年収や加入期間」などによって、受け取れる受給額が大きく変わります。

そこで、本記事では、2024年度の年金額例とあわせて、国民年金・厚生年金それぞれの平均月額について紹介していきます。

記事の後半では、夫婦が受け取れる年金額についてもパターン別にシミュレーションしているので、あわせて参考にしてください。

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

厚生労働省が公表した資料によると、2024年度の年金額例は下記のとおりです。

 ・国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分)

 ・厚生年金:23万483円(夫婦2人分※2)

※平均的な収入(平均標準報酬43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金)の給付水準

国民年金(老齢基礎年金)は、40年間未納なく保険料を納めていた人が満額受給をすることを想定した金額例となっており、満額受給の場合は6万8000円を受け取れます。

厚生年金は、モデル夫婦2人分の金額例であり、この金額は「国民年金を含む」標準的な年金額となっています。

なお、ここでいう「標準的なモデル夫婦」の内訳は下記のとおりです。

●年金例「標準的なモデル夫婦」の内訳

 ・夫:平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で40年間就業した場合の厚生年金+国民年金を満額受給

 ・妻:国民年金を満額受給

上記の条件を満たした夫婦の場合は、2人分の年金として月に23万483円が受け取れるのです(実際の年金支給は2か月ごとなので、1回あたりの支給額は約46万円になるということです)。

昨年度と比較すると、国民年金・厚生年金ともに年金額が2.7%増額しています。

しかし、近年の物価高をカバーできるほど増額はしておらず、実質的には目減りとなりました。

なお、厚生労働省が公表した2024年度の年金額はあくまでも「満額で国民年金を受給できる人」と「標準的なモデル夫婦」の年金額例となっています。

冒頭でお伝えしたように、年金受給額は人によって個人差が大きいため、一概に全ての人が上記の年金額を受け取れるわけではありません。

では、国民年金・厚生年金のリアルな平均月額はどのくらいなのでしょうか。

次章にて、公的年金の平均月額を確認していきましょう。