中国当局、警告レベル引き上げ-止まらない債券買いに懸念強める

AI要約

中国当局は国営メディアを通じ、債券への強気派に対する警告レベルを引き上げた。同国では債券買いが熱を帯びている。

中国人民銀行系の新聞は債券に投資しているファンドは高リターンの持続が困難であることを指摘し、利回りが上昇すればリスクが高まる可能性を示した。

債券相場上昇に対する不快感を示唆し、過度な投機が金融市場を不安定にし、景気回復を妨げる可能性を警告。インフレなどの要因を過小評価している投資家もいる。

(ブルームバーグ): 中国当局は国営メディアを通じ、債券への強気派に対する警告レベルを引き上げた。同国では債券買いが熱を帯びている。

中国人民銀行(中央銀行)系の新聞、金融時報は週末、債券に投資しているファンドは高リターンの持続が困難であることが分かるだろうと指摘した。

同紙は規制当局者に近い複数の関係者を引用し、利回りが上昇すればデュレーションの長い債券は「キャピタルゲイン減少のリスクが高まる」と記した。

長期債利回りが20年ぶりの低水準を付ける中、人民銀はここ数カ月の債券相場上昇に対する不快感を繰り返し示唆してきた。利回り低下は経済にとって借り入れコスト低下を意味するが、投機的取引が増えた場合は金融市場を不安定にし、景気回復を頓挫させる恐れがある。

金融時報は別の記事でも、債券相場上昇の流れを一変させ得るインフレなどの要因を投資家は過小評価していると論じた。

先週実施された50年物の特別国債入札では、予想を上回る強い需要が見られた。30年物の国債利回りは14日に2.49%と、過去7週間余りで最も低い水準となった。

原題:China Steps Up Warning on Relentless Bond-Buying Frenzy (1)(抜粋)

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