米、対ウクライナ供給兵器の使用制限をいずれ撤廃も=ロシア大使

AI要約

ロシアは米国がウクライナに供給する兵器の使用に関する制限を全面的に撤廃することを求めており、アントノフ大使は米国の政策を批判している。

アントノフ氏は、米国がウクライナ支援や対ロシア制裁などの敵対的政策を停止しなければ、真剣な対話は難しいと指摘している。

米国とロシアの外相の会談が国連総会期間中に実現する可能性は低いとされている。

[23日 ロイター] - ロシア通信(RIA)は23日、アナトリー・アントノフ駐米ロシア大使の発言として、ロシアは米国がある時点でウクライナに供給する兵器の使用に関する制限を全面的に撤廃すると考えていると伝えた。

RIAによると、アントノフ氏は「(米国の)現政権は、片手を差し伸べる一方で、もう片方の手で後ろに短剣を持っているかのように行動している」と発言。ウクライナはロシア領土の深部を攻撃する際に米国が供給した兵器の使用を認められていないとした最近の米政府のコメントを「挑発」と見なした。

同氏は「米国は基本的に、大した考えなしにある時点で既存の制限を全面的に撤廃する決定に向けた地ならしをしている」と述べた。

米国は2022年以降、ウクライナに500億ドルを超える軍事支援を行っているが、米国が供給した兵器の使用範囲をウクライナ領土内と反撃、国境越しの防衛作戦に限定している。

アントノフ氏は、米国との真剣な対話の実現には、米国がウクライナ支援や対ロシア制裁など「敵対的」政策を停止しなければならないと指摘。ロシアのラブロフ外相とブリンケン米国務長官の会談が来月の国連総会期間中に実現する可能性は低いと述べた。