ウクライナ、米国製「ハイマース」使用と表明 クルスク州越境攻撃

AI要約

ウクライナ軍はロシア西部クルスク州で米国製のハイマースを使用した越境攻撃を行っていることを明らかにした。

ウクライナは初めて西側諸国の兵器が使用されたことを公式に表明し、攻撃の様子を映像で示した。

ロシアへの越境攻撃はロシアがハリコフ州に攻勢を仕掛けた後、長期的な戦闘を許可された結果となっている。

ウクライナ、米国製「ハイマース」使用と表明 クルスク州越境攻撃

[21日 ロイター] - ウクライナ軍は21日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、橋などの攻撃に米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」(HIMARS)を使用していると明らかにした。

ウクライナは声明で、攻撃に米国製のハイマースが使用されたと表明。西側諸国の兵器が今回の越境攻撃で使用されたとする初の公式声明となる。

ウクライナの特殊作戦部隊が対話アプリ「テレグラム」に投稿した映像には、複数の浮桟橋を標的にした攻撃の様子が映っており、攻撃のうち少なくとも1回にはクラスター爆弾が使用されたとみられる。

同盟国はウクライナがロシア国内で西側諸国の兵器を使って長期的な攻撃を行うことを禁止している。しかし、ロシアが今春ハリコフ州に新たな攻勢を仕掛けて以来、越境攻撃についてはその使用を許可している。

ウクライナ軍は今月6日にロシア西部への大規模な越境攻撃を開始。ロシア領内に28─35キロ侵入し、セイム川に架かる少なくとも3本の橋を損傷または破壊したという。

ロイターは声明と映像を独自に検証できていない。