ロシア軍の攻撃ヘリが “木っ端みじん”に 緊迫のウクライナ軍「越境攻撃」映像が公開

AI要約

ウクライナ国防省は2024年8月16日、ロシア西部・クルスク地域への越境攻撃を開始。映像公開ではロシア軍のKa-52攻撃ヘリコプターを撃墜し、地雷除去車を使って防衛線を突破、多数の捕虜を取る。

ウクライナ軍が欧米諸国製兵器も投入。ゼレンスキー大統領が越境攻撃の成果を公表し、1250平方メートルの土地支配を報告。

イギリス国防省は10~25kmにわたり侵入、ロシア軍が対応に苦慮する状況が伝えられている。

ロシア軍の攻撃ヘリが “木っ端みじん”に 緊迫のウクライナ軍「越境攻撃」映像が公開

 ウクライナ国防省は2024年8月16日、ロシア西部・クルスク地域への越境攻撃を開始した当初の映像を公開しました。

 映像では、ウクライナ軍がロシア軍のKa-52攻撃ヘリコプターとみられる機体を撃墜しているほか、地雷除去車を活用して防衛線を突破。多数のロシア兵を捕虜にしています。

 

 また、ウクライナ軍が元々保有していた旧ソ連製の兵器だけでなく、アメリカ製のストライカー装甲車など、欧米諸国が供与した兵器を作戦に投入したことも確認できます。越境攻撃に参加する車両は、車体に白い三角形のマークを書き込んでいるようです。

 

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、8月6日に越境攻撃を開始して以来、92の集落を制圧し、約1250平方メートルの土地を支配していると発表しています。また、ウクライナ軍はクルスク州周辺の軍用飛行場なども攻撃し、損害を与えたと報告しています。越境攻撃に伴い、滑空爆弾を搭載する戦闘爆撃機など、ロシア軍の航空戦力による反撃を阻止するねらいがあるとみられます。

 イギリス国防省は8月16日、ウクライナ軍がクルスク正面の約40kmにわたって、10~25kmの深さまで侵入したと指摘。ロシアはこの地域に防衛線を構築し、守備隊を配置していたものの、大規模な攻勢には対応する準備が整っていなかったと分析しています。ロシア軍は、他の戦線に展開する部隊をクルスクに向かわせたほか、追加で防御陣地の構築を開始したとしており、思わぬ攻撃への対応に苦慮している模様です。