【シンガポール】飲食店運営RE&S、通期は0.7%減益

AI要約

シンガポールの飲食店運営会社RE&Sホールディングスの2024年6月期連結決算では、純利益が前年同期比0.7%減の759万Sドルとなった。売上高は3.0%増の1億7,925万Sドルで、クイックサービス・レストラン部門が好調な結果を出した一方、フルサービスのレストラン部門は苦戦している。

経営環境の厳しさが続いており、物価や人件費の上昇に加え、消費者の値上げに対する敏感さが影響を及ぼしている。RE&Sは和食店やパン店など複数のブランドを展開しており、海外展開も進めている。

業績を改善するために、人件費削減や新規店舗開業などの施策を講じているが、厳しい競争環境の中でさまざまな課題に直面している。

 シンガポールの飲食店運営会社RE&Sホールディングスの2024年6月期連結決算は、純利益が前年同期比0.7%減の759万Sドル(約8億4,400万円)となった。19.1%減だった前年同期から減益幅は縮小した。

 売上高は3.0%増の1億7,925万Sドル。クイックサービス・レストラン(あらかじめ調理された食品などを提供するカジュアルな飲食店)部門は13.9%増の9,573万Sドルと好調だった。新規で計12店舗を開業したことが寄与した。

 フルサービスのレストラン部門は7.2%減の8,352万Sドルと低迷。人件費削減に向けてクイックサービス・レストランを増やすために1店舗閉鎖したことや、改装により2店舗を一時閉鎖したことなどが響いた。

 RE&Sホールディングスは声明で、「飲食業界は物価や人件費上昇の影響に加え、消費者が値上げに対して敏感になっていることなどから経営環境は引き続き厳しい」と説明した。

 RE&Sはシンガポールで「イチバンボシ」「厨(クリヤ)ダイニング」「五穀七福」「ミスタードーナツ」などのブランドの和食店やパン店などを展開している。海外ではマレーシアにも店舗があるほか、日本に調達拠点を構える。