イラン精鋭部隊、改めて報復明言 大統領はイスラエル攻撃反対か

AI要約

イランのメディアによると、ハマス最高指導者の暗殺に対する報復として、イランの革命防衛隊がイスラエルに対する厳しい処罰を宣言した。

イランの最高指導者は報復を義務とし、革命防衛隊の指導者も最高指導者の命令に従う姿勢を示している。

しかし、イランの改革派ペゼシュキアン大統領側近は全面戦争を懸念し、革命防衛隊にイスラエルへの直接攻撃を思いとどまるよう働きかけている。

 【イスタンブール時事】イランで起きたパレスチナのイスラム組織ハマス最高指導者だったハニヤ氏の暗殺で、イラン国営メディアは9日、精鋭軍事組織「革命防衛隊」の対外工作を担う「コッズ部隊」のガアニ司令官が新たなハマス指導者シンワル氏に宛てた書簡で「厳しく処罰する」とイスラエルへの報復を改めて明言したと伝えた。

 

 イランはイスラエルが殺害したと主張し、最高指導者ハメネイ師は「報復は義務だ」と宣言している。イランのメディアによれば、革命防衛隊のファダビ副司令官も「最高指導者の命令は明快で、可能な限り最良の方法で実行される」とけん制した。

 一方、英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は9日、イランの改革派ペゼシュキアン大統領側近の話として、ペゼシュキアン氏が全面戦争を招く可能性を懸念し、革命防衛隊にイスラエルへの直接攻撃を思いとどまるよう説得を試みていると報じた。