長崎市長、イスラエル不招待を釈明 米英大使の欠席表明は「残念」

AI要約

長崎市の鈴木史朗市長は、「原爆の日」の平和祈念式典にイスラエルを招待しない決定に関する米英の駐日大使の欠席に「残念」の意を表明した。

イスラエル不招待は政治的理由ではなく、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争を避けるために行われたものであると釈明されている。

多くの国が大使よりも格下の外交官を派遣するなど、長崎市の決定が大使の欠席に影響を与えている状況が続いている。

【AFP=時事】長崎市の鈴木史朗(Shiro Suzuki)市長は8日、同市が「原爆の日」の平和祈念式典にイスラエルを招待しないことで米英の駐日大使が相次いで欠席を表明したことについて、「残念」だと述べた。一方で、イスラエルの不招待については、「政治的理由」ではなく、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争をめぐる抗議デモが行われるのを避けるためだと釈明した。

 鈴木氏は報道陣に対し、イスラエルの不招待について、「政治的な理由」ではなく、不測の事態発生のリスクなどを「総合的に勘案した」と説明。「平穏かつ厳粛な雰囲気のもとで式典を円滑に実施したい」と続けた。

 米、英、仏、伊、欧州連合(EU)は。長崎の平和祈念式典に大使よりも格下の外交官を派遣する。報道によれば、カナダとオーストラリアも同様の措置を取る。

 大使が出席しない理由について、米英の在日大使館は、長崎市がイスラエルのギラッド・コーヘン(Gilad Cohen)駐日大使を招待しなかったためだと明確に言及している。情報筋によれば、イタリアの措置もイスラエル不招待の直接的な結果だという。【翻訳編集】 AFPBB News