ロシア、米紙記者らを解放 大規模な「受刑者交換」の一環か 米報道

AI要約

米国籍の記者と元海兵隊員がスパイ罪でロシアで実刑判決を受けたが、大規模な受刑者の交換の一環として解放されたことが報じられた。

ロシアと米国、ドイツ間で受刑者の交換が行われる可能性が高まり、政府の航空機が使用される準備がされている。

ロシア連邦保安局の工作員らが終身刑を言い渡された件での交換が行われる見込みであり、史上最大の交換となる可能性がある。

ロシア、米紙記者らを解放 大規模な「受刑者交換」の一環か 米報道

 米ブルームバーグ通信は1日、スパイの罪でロシアで禁錮16年の実刑判決を受けた米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシュコビッチ記者を、ロシアが解放したと、情報筋の話として伝えた。大規模な「受刑者の交換」の一環で、元米海兵隊員のポール・ウィランさんも解放されたとしている。

 ロイター通信も同日、ロシアと米国、ドイツなどの間で、近く大規模な「受刑者の交換」が行われる可能性が高いと報じた。ロシア国営タス通信などは、航空機の飛行状況を提供する「フライトレーダー24」の情報から、以前にあった交換で使われた政府の航空機が飛行していると報じた。

 一方、ロシア側に引き渡される可能性があると報じられているのは、ロシア連邦保安局(FSB)の工作員で、チェチェン紛争の元戦闘員を殺害したとしてドイツで終身刑を言い渡されたワジム・クラシコフ受刑者ら。ロイター通信によると、冷戦終結後で最大の交換とされた2010年の計14人を上回る見込みがあるという。