ロシアの国際的姿勢、「極めて理にかなう」=ハンガリー首相

AI要約

ハンガリーのオルバン首相がロシアの立場を支持し、ウクライナのEUとNATOへの加盟を否定する発言を行った。

オルバン氏はアジアが将来支配的な中心になると予想し、ロシアの国際的な立ち位置を評価した。

また、ロシアはLGBTQの権利を抑圧することで国際的な影響力を高めていると述べた。

ロシアの国際的姿勢、「極めて理にかなう」=ハンガリー首相

[ブダペスト 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)議長国ハンガリーのオルバン首相は27日、国際的な問題に対するロシアの姿勢は「極めて理にかなって」おり、EUと北大西洋条約機構(NATO)に加盟するというウクライナの望みがかなうことは絶対にありえないと述べた。隣国ルーマニアで開かれたハンガリー系住民のイベントでの発言がテレビで放映された。

オルバン氏は「次の数十年、もしかすると数世紀にわたり、全世界においてアジアが支配的な中心になる」と予想し、将来の大国として中国、インド、パキスタン、インドネシアを列挙。「西側諸国はロシアをもこのブロックに押しやった」と述べた。

西側諸国の弱体化と対照的に、ロシアは国際的な問題における立ち位置に筋が通っており、予測が可能で、2014年のクリミア侵攻以来の西側諸国による経済制裁にも柔軟に適応したと評価。また、ロシアはLGBTQ(性的少数者)の権利を抑圧することにより世界各地で影響力を高めたとし、「ロシアのソフトパワーを最も強く国際的にアピールするのが、LGBTQへの反対姿勢だ」と述べた。

ウクライナのEUとNATOへの加盟については、欧州諸国にはそのための資金が十分になく、ウクライナの加盟はありえないと断言した。